国立近現代建築資料館で「建築からまちへ 1945-1970」を観てきました。観に行ったのは、8月9日のことです。
今回の展示は、国立近現代建築資料館が収蔵している坂倉準三、吉阪隆正+U研究室、大高正人などの建築資料群から、彼らの思い描く
<まち>や<都市>に関連する資料を展示。また、修復が完了した池辺陽の「渋谷区復興計画案」も紹介されました。
◆坂倉準三
◆池辺陽
◆大高正人
◆吉阪隆正
「建築からまちへ 1945-1970」
平成30年度収蔵品展では、戦後復興と高度経済成長で特徴づけられる1945年から1970年までの四半世紀を、広い意味での<戦後>と捉えています。この戦後期はこれまで、建築を含むすべてが効率を追い求めた時代として、その急激な近代化・都市化・工業化・機械化の動きが注目されてきました。
しかし、この時代の建築家たちの活動には、ヒューマンで生気に満ちた<まち>の構築と、それを支える」<都市へのまなざし>の萌芽的な例が、すでに多元的なかたちで確認できます。それらは21世紀の今日、建築とまち、あるいは都市のあるべき姿を考える際の重要な糸口となるように思われます。
今回は、当館が収蔵する坂倉準三、吉阪隆正+U研究室、大高正人などの建築資料群から彼らが思い描く<まち>や<都市>が分かる資料を展示するとともに、修復を終えた池辺陽の「渋谷区復興計画案」の全容も紹介します。
「国立近現代建築資料館」ホームページ
「建築からまちへ 1945-1970」
図録(小冊子)
2018年6月9日発行
発行・監修:文化庁
編集:文化庁国立近現代資料館
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