お話と音楽で贈る「音楽と建築」異文化とのコラボレーション! | とんとん・にっき

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「音楽と建築」チラシ

「成城ホール」

成城ホールで開催された、お話と音楽で贈る「音楽と建築」異文化とのコラボレーション、へ行ってきました。キャロットタワーにある、世田谷パブリックシアターでチラシを見て、かなり早い時期に前売り券を購入して、今日の日を待っていました。とはいえ、音楽は僕のもっとも苦手とする分野です。さて、どうなることやら…。

「建築は凍れる音楽である」!?
池辺晉一郎(作曲家)と
澤岡清秀(建築家)が語る
「建築と音楽」の意外な共通点とは?


建築家澤岡清秀は、音楽を考えながら図面を引き、作曲家池辺晉一郎は建築的な構造を考えながら五線譜に臨むという。そんな建築と音楽の密接な関係を、無類の音楽好きでもある澤岡と、池辺という両分野のプロフェッショナルが語る。ピアノの宮谷理香、そしてソプラノの小林沙羅と、贅沢なメンバーをそろえた演奏も必聴!



今日、演奏された音楽の一部


このシリーズ、「異分野とのコラボレーション」は、2007年10月から、池辺晉一郎の企画・出演で、過去に11回ほど行っているようです。「美術と音楽」「演劇と音楽」「映画と音楽」「落語と音楽」「詩と音楽」「料理と音楽」「スポーツと音楽」「医学と音楽」等々、あらゆる分野をカバーしています。「音楽と建築」、よく取り上げられる比較的似通った分野なのに、今まで手付かずだったのは、近い分だけ難しいということだったのでしょうか?

今回の「音楽と建築」、思い出すままに、まず初めに「建築は凍れる音楽である」とは、ゲーテが最初に言い始めたという説、それはどうかという説もあり、しかしゲーテがその説を広めたことは確かのようです。
澤岡は、奈良の「薬師寺東塔」(見た目は六重塔に見えます)の画像を映します。これは完璧ななプロポーションを持った古典建築の最高峰です。
次によく取り上げられるアルベルティの「サンタ・マリア・ノヴェルラ聖堂」(アルベルティの関わりはファサードだけのようですが)を映します。またパッラディオは立面も平面も完璧な比例関係で建築を作り出します。ヴィチェンツィア郊外の「ロトンダ」を取り上げます。そして「黄金比」の話題に入り、コルビュジエの「ラ・トゥーレットーの修道院」から、「モデュロール」の話に、次々と映されます。そして「コンポジション」の話、作曲家は「コンポーザー」ですね。リートフェルトのユトレヒトにある傑作「シュレーダー邸」です。そこから同時期に活躍したモンドリアンの「コンポジション」、抽象芸術の話へ。
「音楽」は、よくわかりません。よく出る話はバッハの「フーガ」ですね。繰り返し追いかけるとか? また譜面は、鏡に映して戻るとか、回文のように戻るとか。譜面だけを見ると一種独特のデザインですね。モーツアルトは天才、十代の譜面と亡くなる前の譜面に同じところがある、とか。
圧巻は、ピアノの連弾、凄いの一言。ソプラノはこれまた凄い。とてもとても敵いません。
池辺はテレビでもおなじみ、おやじギャグが時々出てくる「いいおっさん」です。どこに作曲する才能があるのでしょうか。人は見かけによらないものです。