江戸東京博物館「よみがえれ!シーボルトの日本博物館」ブロガー内覧会! | とんとん・にっき

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江戸東京博物館「よみがえれ!シーボルトの日本博物館」ブロガー内覧会へ行ってきました。


ギャラリートークは、東京都江戸東京博物館副館長の小林淳一氏、今回の企画展の担当者です。丁寧な解説で、非常にわかり易く、また、この企画が好きでたまらないのが伝わってくるほど熱心な解説で、時間をはるかにオーバーしていました。


ブロガー内覧会

実施日時:2016年9月14日(水) 18:00~20:00

タイムスケジュール:

  ご挨拶       18:00~18:05

  ギャラリートーク 18:05~18:30

    東京都江戸東京博物館副館長:小林淳一氏

  自由鑑賞     18:30~20:00

会場:東京都江戸東京博物館


シーボルトがヨーロッパで見せたかった日本を江戸博にて紹介。

没後150年を経て「日出る国」に魅せられた男の「日本」を再構成。

特別展「よみがえれ!シーボルトの日本博物館」

於:東京都江戸東京博物館(東京・両国)

2016年9月13日(火)~11月6日(日)


このたび、東京都江戸東京博物館では特別展「よみがえれ!シーボルトの日本博物館」を2016年9月13日(火)から11月6日(日)まで開催いたします。

本展は、江戸時代後期に医師として来日したシーボルトの没後150年を記念して、シーボルトが母国・ドイツに残したコレクションを里帰りさせ展示します。

見どころは、初めて全貌が明らかになったミュンヘン五大陸博物館所蔵のシーボルト・コレクション(シーボルトが主として2度目の来日の際に収集した日本関係資料)、およびシーボルトの末裔にあたるフォン・ブランデンシュタイン=ツェッペリン家所蔵のシーボルト関係資料から約300点を精選のうえ、シーボルトの日本博物館構想という新たな視点によって構成します。なかでも、一番の見どころは、シーボルトが亡くなる直前にミュンヘンで開催した「最後の日本展示」について、シーボルトの長男アレクサンダーのリストをもとに再現するコーナーです。初来日する「鳴滝の家屋模型」や、新発見の伊能図の写し、シーボルト自筆のコレクション開設、門弟・伊藤圭介の肖像など、今まで紹介されなかった資料も出展されます。

ミュンヘン五大陸博物館が誇るシーボルト・コレクションをとおし、民族学博物館の父とも呼べるシーボルトの日本博物館が150年ぶりによみがえります。


展覧会のみどころ

・シーボルトが企画した「最後の日本展示」を再現

・「鳴滝の家屋模型」をはじめ、シーボルト関連の初公開資料を多数展示

・江戸時代の市井の人々を描いた人物画109態(川原慶賀筆「人物画帳」)


展覧会の構成:

第Ⅰ章 日本に魅せられた男、シーボルト

フィリップ・フランツ・フォン・シーベルトは、ドイツの地方都市ヴュルツブルグで1796年に生まれました。大学では、医学を専攻します。化学や植物学のほか、動物学、地理学、民俗学にも関心を寄せていました。大学卒業後、陸軍軍医となってバタヴィア(現インドネシア・ジャカルタ)へ旅立ち、そこから、長崎出島のオランダ商館付の医師として、日本へ派遣されました。本章では、シーボルトの生い立ちや、来日の経緯などを紹介します。

第Ⅱ章 シーボルトの日本研究

シーボルトは、オランダ人の居留が義務付けられていた出島の外に位置する鳴滝に私塾を設けることを特別に許され、西洋医学や自然科学を教授しつつ、日本人の研究者と交流をもちました。門弟たちは標本や資料の収集のみならず、シーボルトから与えられた課題についての論文を提出することによって、シーボルトの日本研究に貢献しました。

第Ⅲ章 シーボルトの日本展示と民俗学博物館構想

ヨーロッパに帰ってからのシーボルトは、日本を紹介するため精力的に活動しました。出版 物の観光のほかにシーボルトが熱心だったのが日本展示です。ドイツとオランダで日本展覧会を開催しました。本章では、シーボルトがどのように日本展示を構成したか、資料と合わせて展示します。

第Ⅳ章 ようこそシーボルトの日本博物館へ

ミュンヘンにおいて開催されたシーボルト「最後の日本展示」の実際については、彼の死後に長男アレクサンダーによって作成されたコレクションの売却リストと、今回の調査によって新たに発見されたシーボルト直筆のコレクション解説によって、展示の順序や、ケースごとの分類、その意図を知ることができます。本章では、現在ミュンヘン五大陸博物館に収蔵されるシーボルトの来日二度目のコレクションについて、シーボルトの展示構想をもとに配置し、150年前のシーボルトの日本博物館の復元を試みます。


第Ⅴ章 日本研究者シーボルトの最後

1823年、27歳の若さで長崎後に立ったシーボルトは、以後43年間、「約束の地」日本の研究と紹介に心血を注ぎ続けました。シーボルトの日本紹介の構想は、個人の力の限界を超える壮大なものであったといえます。膨大な著作ばかりでなく、民族の博物館展示という新しい手法で多面的の紹介しようという意欲に満ちたものでした。

以下、展覧会場や展示品など









シーボルトの「日本博物館」展示品の一部(順不同)


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日本研究者シーボルトの最期



「よみがえれ!シーボルトの日本博物館」

万国博覧会より早く、ジャポニズムにも先駆け、ヨーロッパにおける日本展示はすでに始まっていました――江戸時代、2度にわたり来日のうえ膨大な日本コレクションを形成したシーボルトは、このコレクションを駆使した日本博物館を構想し、その実現に生涯をかけました。近代博物館、あるいは民族学が生まれつつあった19世紀なかばのヨーロッパで、いったい彼はなぜ、そしてどのように日本を見せようとしていたのでしょうか。没後150年を記念した本展では、シーボルトが構想した「日本博物館」の再現を試みます。ミュンヘンから里帰りした約300点の作品から、「日出る国」に魅せられた男の「日本」を再構成します。


「江戸東京博物館」ホームページ
sie1 「よみがえれ!シーボルトの日本博物館」

図録

発行日:2016年7月21日

監修:国立歴史民俗博物館

発行所:株式会社青幻舎



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「日本の自然を世界に開いたシーボルト」

2016年9月13日(火)~12月4日(日)

国立科学博物館(東京・上野公園)

日本館1階企画展示室

江戸時代に来日したシーボルトは、滞在中に多数の標本を収集し、帰国後多くの学者に研究を委ねました。植物学者でもあったシーボルト自身も研究に勤しみます。その結果、殆ど未知だった日本の自然の様相が明らかになり、当時のヨーロッパの人々の自然の理解に大きな貢献をしました。



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