山田洋次監督の「家族はつらいよ」を観た! | とんとん・にっき

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実は、山田洋次監督の「東京家族」と同じキャスト・スタッフでつくられた喜劇「家族はつらいよ」が、いま、下高井戸シネマで上映しているというので、それを観る前に、それならばと「東京家族」を観なおしたというわけです。と、前にこのブログに書きました。「東京家族」はこのブログにつごう2回、載せてしまいました。


その「東京家族」と同じキャスト、スタッフで、今度は「喜劇仕立て」に作り直しました。なにしろ「男はつらいよ」の山田監督です。これは「役者がそろった?」、そんな感じですね。なにごとも夫のいうことにはすべて従うというおとなしい妻・吉行和子が、亭主関白の夫・橋爪功にいきなり「離婚届」を突きつけたところからこの物語は始まります。息子や娘の家族は蜂の巣をつついたように大騒ぎ。さあ、どうなるか?映画館の中は最初から最後まで笑いっぱなし。まさに「喜劇」です。「喜劇」ってのは、こうしてつくられるのか、ということがこの映画を観てよくわかりました。


山田洋次監督は本作の製作にあたって「男であり、女であり、人間であることは、難儀で厄介なことです。でも何とか、生きていかないといけない。そういう意味で、1969年から始まった寅さんシリーズに、『男はつらいよ』というタイトルをつけました。今回、それと全く同じ意味合いで、この映画に『家族はつらいよ』というタイトルをつけました。家族というのは、厄介で、煩わしくて、無くてもよいと思うこともあるのだけれど、やはり切り捨てるわけにはいかない。そのつらさを何とか切り抜けていかねばならない、そのためにあくせく大騒ぎする。そんな滑稽で不完全な人間を、表現したいと思いました」と作品に込めた想いを語っている。

以下、とりあえず「シネマトゥデイ」より引用しておきます。

チェック:『男はつらいよ』シリーズや『たそがれ清兵衛』などの名匠・山田洋次監督によるコメディードラマ。結婚50年を迎えた夫婦に突如として訪れた離婚の危機と、それを機にため込んできた不満が噴き上げる家族たちの姿を描く。ベテラン橋爪功と『御手洗薫の愛と死』などの吉行和子が騒動を引き起こす夫婦にふんし、その脇を西村雅彦、夏川結衣、妻夫木聡、蒼井優といった実力派が固めている。彼らが繰り出す濃密なストーリー展開に加え、笑いをちりばめながら家族の尊さを表現する山田監督の手腕も見もの。


ストーリー:長男・幸之助(西村雅彦)の一家、次男・庄太(妻夫木聡)と3世代で同居をする平田家の主、周造(橋爪功)。妻・富子(吉行和子)の誕生日であることを忘れていたことに気付き、彼女に何か欲しいものはないかと尋ねてみると、何と離婚届を突き付けられる。思わぬ事態にぼうぜんとする中、金井家に嫁いだ長女・成子(中嶋朋子)が浪費癖のある夫・泰蔵(林家正蔵)と別れたいと泣きついてくる。追い掛けてきた成子の夫の言い訳を聞いていらついた周造は、思わず自分も離婚の危機にあることをぶちまけてしまう。


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「家族はつらいよ」公式サイト

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