オットー・ヴァーグナーの「ウィーン郵便貯金局」を、再び観に行ってきました。約1時間の自由時間、集合場所の「オペラ座」のまえから、わけもわからずトラムに乗って適当なところで降りて、地図を頼りに行ってきました。前にウィーンに行ったのは1988年、建築士会主催の「ヨーロッパ5ヵ国建築視察旅行」でした。東京都美術館で「生活と芸術―アーツ&クラフツ展―ウィリアム・モリスから民芸まで」を観たときに、その時に映したスライドの画像を使ってブログに書いたことがあります。
それにしても驚いたことに、全く古びていません。それどころか、内部はピカピカといって良いほど、手入れがされていました。5時少し前に入ったのですが、自由に観てよいと言われ、ゆっくり時間をかけてみることができました。奥には、「ウィーン郵便貯金局」の資料・展示室がありました。また、小さなミュージアムショップがあり、「オットー・ヴァ―グナー」の本を買うことができました。
「ウィーン郵便貯金局」
ヴァグナーのもっとも有名な作品。歴史的な手法を残しながらも近代的な形態を示す。ガラスで囲まれた中央ホールは今世紀初頭の最も純粋な空間。ある身を多用した最初の建築で、空調の吹き出し口は特に有名。外部では仕上げ材量の止鋲を露出することによって、全表面を「貼りもの」として強調。現在でも十分に機能している。(香山研究室「ヨーロッパ建築案内」より)
「OTTO WAGNER 1841-1918」
AUGUST SARNITZ
TASCHEN
(今回購入した本)建築巡礼10
「世紀末の中の近代
オットー・ワーグナーの作品と手法」
著者:越後島研一
平成元年3月30日発行
丸善株式会社
建築巡礼13
「ウィーンの都市と建築
様式の回路を辿る」
著者:川向正人
平成2年4月30日発行
丸善株式会社
とんぼの本
「世紀末ウィーンを歩く」
著者:池内紀、南川三治郎
発行:1987年3月25日
発行所:新潮社
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