つい先日、「チャン・ツィイーさんが婚約」というニュースが飛び込んできました。
チャン・ツィイーさんが婚約
時事通信 2月8日(日)22時45分配信
【北京AFP=時事】国際的な中国人女優、章子怡(チャン・ツィイー)さんが7日、36回目の誕生日パーティーで、歌手の汪峰さん(43)のプロポーズを受け入れた。中国メディアが8日、報じた。パーティーの席上、汪さんは白い小型の無人機で運ばれたダイヤモンドの指輪をチャンさんにプレゼント。チャンさんがプロポーズを受け入れると、会場は喝采に包まれた。チャンさんは中華圏だけでなく、映画「グリーン・デスティニー」「SAYURI」などで広く海外でも知られる。汪さんが2013年に前妻と離婚した後、交際していたという。
チャン・ツィイーは、チャン・イーモウ監督の「初恋のきた道」のヒロインに大抜擢され、2000年にはアン・リー監督の「グリーン・デスティニー」に出演、一躍アジアのトップ女優に躍り出ます。この作品はアメリカでも大成功をおさめ、期待のアジアン・ビューティとしてハリウッドでも注目の存在となる。と、まあ、チャン・ツィイーの作品は、「初恋のきた道」を観れば誰でもいっぺんでチャン・ツィイーのファンになってしまいますが、「グリーン・デスティニー」の方は、「時代劇」ということで僕は観るのを避けていました。昨年だったか、ホ・ジノ監督の「危険な関係」は、年間トップの最高の作品だと書いたことがあります。
チャン・ツィイーの「グリーン・デスティニー~コレクターズ・エディション」を観ました。「グリーン・デスティニー」とは、天下の名剣「碧名剣」のこと。この映画は「武侠映画」という分類に属し、ワイヤーアクションを多用した「アクション映画」でもあります。水の上や、竹林での挌闘は見事なものがあります。が、それだけではなく主役のリー・ムーバイ(チョウ・ユンファ)とその女弟子ユー・シューリン(ミシェル・ヨー)の、秘めた恋、「ラブストーリー」でもあるんですね。許されざる愛、身分の異なる愛、師弟愛、等々。
「チャン・ツィイーの」というのはちょっとおこがましいかもしれません。チャン・ツィイーはアクションもすごいし、もちろん可愛い。でも全体的には残念ながら添え物的な存在ですね。貴族の娘イェン(チャン・ツィイー)は結婚が決まっていましたが、碧名剣を見て結婚するよりもユー・シュ-リンのような武侠になりたいと言い出します。もちろんユー・シュ-リンはイェンに、結婚が女の幸せだと諭すのですが・・・。やがてイェンは、盗賊の青年ロー(チャン・チェン)と砂漠で恋に落ち、いったんは別れますが、イェンは家が決めた結婚を捨ててローとの愛を選ぶのでした。
ラスト、イェンの飛翔は、さまざまな解釈が見る側に委ねられます。そして、低音で感情の入った心に染み入るヨーヨー・マのチェロ演奏は、観客の心に響きわたります。
天下の名剣グリーン・デスティニー(碧名剣)の使い手として名を轟かせるリー・ムーバイ(チョウ・ユンファ)は、剣を置く決意をし、瞑想修行を途中で切り上げ女弟子ユー・シューリン(ミシェル・ヨー)の元へやってくる。二人は密かに惹かれ合っていたが、指定に愛の関係は許されなかった。そんなある日、ユーは貴族の娘イェン(チャン・ツィイー)に出会う。イェンは両親に名家に嫁ぐことを決められていたが、本当はユーのような剣士になりたがっていた。やがてイェンは、盗賊の青年ロー(チャン・チェン)と砂漠で恋に落ちる。しかし政略結婚が決まっているイェンは、彼に別れを告げた。イェンを諦めきれないロー。彼への想いに揺れるイェン。そんな時、イェンに正しい剣の道を教えようとしていたリーが、長年の敵に毒針で殺されてしまう。死の直前で、初めて愛の告白をするリーとロー。イェンはその姿に接し、家が決めた結婚を捨ててローとの愛を選ぶのだった。
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