渋谷区幡ヶ谷「七号通り公園トイレ」を観た! | とんとん・にっき

渋谷区幡ヶ谷「七号通り公園トイレ」を観た!

渋谷区幡ヶ谷「七号通り公園トイレ」を観てきました。

 

トイレにおける全ての行動を音声で行うボイスコマンド式のトイレ。

声で指示するだけで非接触に用が済ませられる。

建築の構造を円形にすることで匂いが滞留しない。

 

 

 

 

 

 

 

夜景写真:日本財団より

 

ユニバーサルトイレ内部

 

「七号通り公園トイレ」
Hi Toilet
手をつかわないトイレ

 

設計:佐藤カズー

所在地:東京都渋谷区幡ヶ谷2-53-5

アクセス:幡ヶ谷駅徒歩5分

竣工2021年

コンセプト
60%がトイレのレバーを足で踏んで流し、50%がトイレットペーパーでドアを開き、40%がお尻でドアを閉め、30%が可能な限り肘を使い手の接触を避ける。欧米のとあるトイレに関しての調査結果を見て目が点になりました。このインサイトをデザインに生かそう。スタート地点はそこでした。そこから3年がかりでリサーチ&プランニングを行い、最終的に我々がたどり着いたのは、トイレにおける全ての行動を音声で行うボイスコマンド式のトイレ「Hi TOILET」でした。コロナのずっと前から取り組んでいたアイデアですが、非接触トイレという点で今までにないUXになると思います。日本の公共トイレの凄みが世界に伝わることでしょう。

※なお、ボイスコマンドを利用せず、手を使ってのドアの開閉や便器の操作も可能となっております。
構造デザイン協力:久保都島建築設計事務所
ボイスコマンド協力:Birdman

クリエイター 佐藤 カズー氏のコメント
世界の公共トイレでは約60%がトイレのレバーを足で踏んで流し、約50%がトイレットペーパーでドアを開き、約40%がお尻でドアを閉め、約30%が肘を使い手の接触を避けると言います。この”どこにも触れたくない”というインサイトを新しいUXにしました。声で指示するだけで非接触に用が済ませるだけでなく、音楽をリクエストすれば、腸を活性化する音楽も流れてきます。また、建築の構造を円形にすることで匂いが滞留しないよう空気の流れもデザインしました。トイレはついにここまできたかと感じてもらえることでしょう。



 

佐藤 カズー氏プロフィール
1973年生まれ。(株)Sony Music Entertainmentを経て2010年9月よりTBWA博報堂入社。メディアの枠を超えた作品で国内外の受賞多数。2012年カンヌフィルム部門審査員、2017年カンヌプロダクトデザイン部門審査員をはじめ、デザイン、デジタル、プロモーションといった多領域に渡る国際賞の審査員をつとめる。

 

七号通り公園トイレ - THE TOKYO TOILET

 

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