安藤礼二の「光の曼陀羅 日本文学論」が大江健三郎賞に! | とんとん・にっき

安藤礼二の「光の曼陀羅 日本文学論」が大江健三郎賞に!

大江健三郎賞に安藤礼二氏「光の曼陀羅 日本文学論」
ノーベル賞作家の大江健三郎さんが1人で選考する第3回大江健三郎賞(講談社主催)に、文芸評論家・安藤礼二さんの「光の曼陀羅(まんだら) 日本文学論」(講談社)が選ばれた。賞金はなく、外国語への翻訳・刊行を賞とする。
asahicom:2009年4月7日


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講談社による内容紹介
文学の言葉、それは死者たちの言葉である
注目の若手評論家 安藤礼二の到達点 堂々の刊行
折口信夫『死者の書』を起点に浮かび上がるまったく新しい日本文学の系譜、“光の曼陀羅” 埴谷雄高、稲垣足穂、武田泰淳、江戸川乱歩、南方熊楠、そして中井英夫……
此処と彼方をつなぐ文学のもつ力の本質を明らかにする画期的な評論集
折口信夫新発見資料収録
第1章 宇宙的なるものの系譜
埴谷雄高『死霊』、稲垣足穂『弥勒』、武田泰淳『司馬遷』、江戸川乱歩『陰獣』、南方熊楠『曼陀羅書簡』、中井英夫『虚無への供物』。
第2章 光の曼陀羅
『死者の書』の謎を解く、「死者の書 初稿」と「死者の書 続篇」、折口信夫の「同性愛」、折口信夫とアジア的世界、折口信夫の戦後。


安藤 礼二(アンドウ レイジ)略歴
1967年、東京生まれ。早稲田大学第一文学部卒。多摩美術大学美術学部芸術学科准教授、同大学芸術人類学研究所所員。2002年、「神々の闘争—折口信夫論」で『群像』新人文学賞評論部門優秀作受賞。2006年、『神々の闘争 折口信夫論』(2004年)で芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞



大江健三郎賞


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