空気、じゃなくて行間を読む。 | pacoの日記

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小さな港町
からの
ひとりごと





私は「人に迷惑をかけないように」という

日本の教えーみたいなものが

あまり好きじゃない。



時代は変わってきているのだから少しは

「人には迷惑かけつつ、かけられつつ」で

良いんじゃないかと思っている。


その方が、真面目タイプの多い日本人には

自分をがんじがらめにすることなく

柔らかく暮らして行けるような気がする。

その方が、日本の幸福度も上がるんじゃないか。




以前、どこかの国の旅番組で見た人が

「人の命は限りがあるから、

分かち合って生きるべきなんですよ。」

と話していた。

多文化多様性な事象のある国だった。

(どこだったっけ…?!)

私はそれに同感した。




そりゃあー、

めちゃくちゃなルール破りで迷惑をかけるんはアカンよ。

たとえば迷惑系YouTuberの常識を超えた

あからさまに民度が低い迷惑は、アカンと思う。



そういう迷惑じゃなくて、

なんていうかな?

小さな気持ち的な迷惑とか

身体的に関する迷惑とか…

そういうものは「かけつ、かけられつつ」で

ええんちゃうかな。



何もかも「人に迷惑かけるな」で纏めてしまうのは

こんな世知辛さのある世の中を

余計に悪くさせるだけだと感じる。





何でこんなことを書いてみたかというとー

今日、ネットの新聞社配信の記事で

「素敵なニュース」を見たからだ。

最近はあまり

素敵ニュースはお見かけしない、のに、だ。




だけど、その記事のコメント欄を見ると

「人に迷惑かけるな」的なものがあった。




で…なんか、無性に腹立ってきて(苦笑)タラー


色んな意見があるのが当たり前なんだけど、

素敵ニュースやのにこと

「人に迷惑かけるな」的なのを読むと

ちょこって腹立つワ。






最近は新聞を取る家が少なくなってきた。

昔は多くの家でも新聞はあったけど、

今は若い人などは取らないよね。


ニュースも読むのはネットだけになってきて、

そのネット上のニュースは

誤字だらけだったり、そもそも適当に書いた

フェイクもあったり、で。




今は「行間を読め」なんてことー

国語の授業でも教えへんのか…な?





一応、新聞記者の人は

すごい表記のルールあるし勉強も積んでる。

内容はそれぞれ好き嫌いはあるだろうけど、

校正の人もおって、

文章もちゃんとしてるよ。

だから、私は読む。



たまにマスコミに情報操作されてるー

そう言う人もいるけれど、

結局は

情報は自分で取捨選択するモンだと思う。

結局は

自分の頭で考えなきゃ、なんだと思う。





新聞は

文字数の枠が決めらているから、

記者の人が沢山書きたいことあっても

制限されている。

削ぎ落とされている文章だ。



逆に、ネットの記事なんかだと

文字数が多くなきゃ稼げない部分もあるから

無駄なコピペじみたものもあるよね。。




新聞の場合は簡潔だから、

読み手もちゃんと

行間を読む力が無いと本当の意味でー

読み込めない。



力をつけていないと自分の頭で考えられなく

なるんよね。





今日読んだ記事。


それはローカル新聞からで、



「89歳の父親が、61歳の息子を勇気つけるために

神戸から東京まで電動自転車こいで

会いに行った。」

という話し。




9日間かけて、

途中で寝泊まりながら

自転車で 会いに行ったんよ。


道中に雨や強風で20回くらい?

こけてんて。



凄くない!?




そんな長くない文章だから、

分からない部分もあったけどー

「息子を勇気づけるため」という理由に

凄い感動したよ。



いくつになったって

親にとっては子供は

いくつになったって

子供ーだということ。


ええお父さんやな、、って。

体張ってるな、って。


勇気つけ方にも色々あるけど

行動で示すやつ、

私は…好きだな。




だけど 息子さんにしたら、

正直「危ないからやめといてよ〜アセアセ

やったかもしれへん。



けど、

そんな89歳の父親を信じてー

行かせてあげたところが

また、凄い 



ええ息子さんやな…と。


しみじみ思った記事でした。





↑注:  こういう事は記事には書いてなくて


書いてあったのは最後の方に


「アイフォーンの位置情報を使っていた」という

その、一文だけ。



私はその一文が凄く大事だと思ってね。




息子さんもやはり心配で

「何かあった時は、位置情報を使って

すぐに駆けつける!」

その用意もちゃんとしていた、と。



文字数の限りの中で

そう想像した。



お父さん、

地図を見ながら景色を見ながら

楽しみながらも

自転車をこいでたんやと思う。

結果、無事に会えて

良かったな〜!と。


もし途中で何かあっても、

それでも後悔なく向かってたんだろうな〜

って。



私は思う。



自分の人生だから

歳取ってからのやりたい事など…

やる!って思ったら

誰にも止められないんだと。








色々あった老木も


花を咲かせていた。