アダージェット/ マーラー | pacoの日記

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小さな港町
からの
ひとりごと






今、ボサノヴァの曲を ギターで練習している。

こないだギターを担いでいたので、実家に寄った時 リビングで練習していた。

すると、うちの母が



「ちょっとは弾けるようになってきたやん~! でも、アレよね~~、

歌がついてないと、何の曲やってるんかさっぱりや分からへんわww

あんたー、歌も歌えなアカンよ!」・・と(-"-;

こっちは必死こいて練習してるのに、母には歌がついてないと何の曲か分からないと

一喝されるf^_^;    




まぁ、しごく現実的な、一般的な意見だからそれはそうだと思うけれ・・ど!

母には コードの響きを~楽しむ、感じる~ってことは ないんだろうか!?

その繊細は響きを~! その美しいコード進行を~!



歌は・・ポルトガル語なので よぅ歌われへん。。勉強はしたいけれど。

それ以前に、ギター弾きながら歌まで歌うなんてそんなレベルまで・・行ってましぇん(x_x;)

でも、私はコードの響きを自分で弾きながらそれに満足しているけれど、

やっぱり聴く側の方からしたら、歌(メロディーライン)がついてないと

退屈で、ただの雑音みたいに聞こえんのかな・・  

現実って、酷だわ~(;´Д`)ノ


そんな時、父は音楽をやっていたので、

「やっぱり、ジョアンのコード進行はよく考えられているね~!」と 言う。






そして、また別の日。

仕事で帰りが遅くなったので、実家から父の車でドライブがてら私の家まで送ってもらった。

母は助手席に。私は後ろの席に。

まだ私が小さかった頃と変わらぬ配置で、車に乗っている。

父は色んなジャンルの音楽を自分で編集し車に載せていて、

その時の気分で、音楽をかける。

その日は、クラッシックだった。




父が運転し、皆が黙っている間、

静かに マーラーの「アダージェット」、交響曲第5番から~が流れ始めた。

私も父も 静か~に聴いていた。

そしたら、また 母が




「これって、アレよね~~。 盛り上がるとこ除いたら、全然面白みの無い曲よね~!!」

と。。。(゜д゜;)



私、「え~~! これ、盛り上がらへんとこも ええんやんっ! 盛り上がりない最初の

とこの方が、私は好きやなぁ~。 めっちゃいい曲やんっ!」

と 反論した。  ていうか、これ、マーラーやで! 楽曲やで!

内心、うちの母ってマーラーでさえも、一喝するんや・・と思い、少し笑えた。





そんな時、父は

「この曲聴くと、ベニスに死す(映画)を思い出すなぁ~。初めて見たときは衝撃やったわ。

いい映画やったなぁ~・・」と 言う。

母の意見については、いつも ノーコメント。

まぁ、だいたい母には 私が猛烈に突っ込みを入れる。




いつも思う。 なんで父と母はこんなにも違うのに、一緒になったんだろう・・って。

まぁきっと、違うから いいんだろうな。

それにしても・・母は音楽や芸術に対して現実的すぎるーf^_^;





そういう意味で、母と父を対比させて考えるとー

昔は私、父親と似てると言われることが、凄く嫌だった。  

けれど・・

きっと私には 父の極楽トンボのようなフワフワっとした気質ー

そして音楽に対する感性が遺伝しているな・・と認める。

今では許せるし、感謝もしている!  








以下、マーラーのアダージェットの自分メモ。


↓ノイマン指揮、チェコフィルハーモニーのこの演奏が、一番 今の自分にしっくりくる。
もちろん盛り上がるとこもだけど、あくまでも!最初のとこからが 好きなんです(*^.^*)






↓ウィレム メンゲルベルク指揮による、貴重な音源。レコードの音に癒されます。





↓映画、「ベニスに死す」から。王道?のカラヤン指揮のもの。










今日書いたアダージェットと言えば、色々な映画やドラマで挿入曲として使われていますよね。


 そして、私の一番好きな挿入といえば、伊丹十三監督の、このシーン。

↓ 映画、タンポポより。
最高に好きで、忘れられないシーン。
役者さんも撮り方も風景も音楽も・・日本映画の底力。
(おこちゃまは、見るの要注意~!w^^)



















それでは・・


おやすみなさい(*^-^*)

良い夢を・・☆彡