大人のゆかたは、ここが違います。 | 日々着物専門店「呉服の佐々木」若女将記♪

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職人さんが丁寧に作る「モノづくり」を代々大切に考えて参りました。心がはっとするような「和のもの」や「きもの」。
まだまだ修行中♪の若女将がご紹介します。

 
「 緑陰 」

うだるような暑さとなり、外を歩いていると、
木陰にほっとする季節。

皆さまも、どうぞ、熱中症など
お気をつけてくださいませ。

暑さ・汗が苦手な私。
暑い夏を力強く乗りこえなければ・・と
思っています(笑)。





さて。さて。夏と言えば、ゆかたですが、
ゆかた姿をお見かけしたら、
ここを見てみましょう。

そのゆかたが、ちゃんと、丁寧に
仕立ててあるかどうかが分かります。

それは、「柄合わせ」。

下の写真は、、ちょうど真ん中に線があります。
この線は、反物と反物を合わせている線で、
おくみ線です。

ちゃんと、考えないと、可愛らしい緑の唐辛子は、
つながらないのです。




絵を合わせることだけが柄合わせではありません。

全体的なバランスと、限られた反物の長さで、
どこに、どのような柄を持ってくると
バランスが良いかを、最善の方法を、
良く良く良く考えてから生地を裁ちます。

これが、思った以上に、浴衣を着た時の
雰囲気を大きく左右させます。

柄は素敵なのに、どこか野暮ったい・・
そんな風に思えるときは、それは、
柄合わせがされてないから。






私達が、浴衣を仕立てるときには、
一番、柄合わせを大切に考えています。


これが、意外と時間を要する作業でありますが

だからと言って、仕立て代が高いわけでは
ありません。お値段の高い浴衣だけ・・でもなく、
お値段に関わらす、ただ、こちらの思いだけで
真剣に行っています。

何の料金も発生しないのが
「柄合わせ」なので、そこまでするかどうかは、
各お店の考え次第とも言えます。

一つ売れる度に、うーーんとうなり、
仕立て士の方と、時間をかけて打ち合わせ。
上手く、仕立て上がると、
とーっても喜んでいる当店主です。(笑)。


もちろん、子供のゆかたも同じです。

丁寧な仕立てかどうかを見極める
一つのポイントでした。

音点庵
(ホテルフジタ福井1F「呉服の佐々木」)

☎ 0776-22-4124

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