この手記?は過去を辿って書いているので順不動です・・・・


通常のマトモな会社は年に1回定期健診がある、超大企業は2回やったりする。

ウチの会社は親会社の持つ健康保険組合の中にある大手町に近い診療所で行っていた。


超多忙な部署に配属されていたので、「お前健康診断来週に延ばしてくれないか?」とさえ言われていたが、原因不明の咳が2か月続き1晩に1本咳止め薬をグビグビ飲む程異常な状態なので先輩を振り切って行った。


その場で結果は出て、「肺に影がありますのでお好きな病院で精密検査して下さい」と言われた。

都内にも系列で経営している初代創業者の名がつく病院もあったが特に勧められる事はなかった。


偶々1枚持っていた大病院の診療カードが東京T病院だったので翌日呼吸器内科に行ってみた。

あの・・・・・「Nさん申しづらいのですが今日から検査入院していただけますか?叫び

ひや汗がでたが・・・・「仕事の引き継ぎもありますので1週間待って下さい」と言って、入院の手引きを貰って診察室を後にした。


当時金融バブルで銀行や証券会社は大型コンピュータをバンバン買ってくれた、曖昧な記憶だがH社のIT部門は半期で9000億以上は受注予算があったと思う、そんな統計業務まで任されていたので寝る間もないという現状であった・・・



入院初日、ベットに落ち着くやいなや最初に泌尿器科に行って下さいと看護婦のS田さんに指示された。彼女は笑いをこらえるのに必死だったようで、声が震えてたw。バブル期の合コン好きな看護婦さんという感じで。(よい人でしたよ)若い男に泌尿器とは言いにくいですね・・・


泌尿器科に行くと信じられない程綺麗な看護婦さんが居たが全く気にするそぶりもなく

先生がでてきて陰のうをめくられ

「最近性交渉は?」

僕 「ありません」

「思い当たるような場所に行った事は?

「ありません」

「特定の相手は居ますか?」

「いません」 


(実は23歳童貞でした・・・)


肺に影がある場合クラミジア肺炎という場合もあるそうです。

無知だったので何ゆえ初日に泌尿器科?とも思いました


ああ悲しい・・・・





まったく自分はアホだった・・・


事の重大さにも気付かず病室ライフを満喫していた時期もあった

仕事の引き継ぎなんて人は1か月もすると忘れてしまうものだ。


病室(呼吸器内科)には数人の若者も居た。肺気胸で入院していたM君は患者特有の長身で痩せたタイプだった。まだ学生でやんちゃだった彼とは気が合った。

よく一緒に悪ふざけをしたものだった・・・


その頃の看護婦さんの白衣は窮屈な姿勢を取ると密着して中が透けて見えるのだ(笑)

M君と連携プレーをして、お気に入りの看護婦さんに


「あの、ベットの下に財布を落としてしまって」なんてお願いして貰うと。

(肺気胸だと苦しくて自由に動けない)


後ろ向きにしゃがんだピンクのブラとパンティーが透けて見えるのだった


対岸のベットから僕はそれを眺めて堪能していた、実際、病院にはこんな楽しみ位しかないのだ。

23歳の初冬・・・


当初は癌だなどどは告知されていなかったので気楽なものだった・・・・

僕は電気メーカーH製作所のIT部門に子会社から勤務していた、



「婦長さんはお堅い仕事についてるのね、個室のF本さんのTVの映りが悪くて直してくれないかしら」

なんて家電の事ならなんでも分かると思っているようだった。



F本さんは郵政省の官僚のようで落ち着いたたたずまいを感じる人だった。



なんの事はない同軸ケーブルの接触不良でものの5分でTVは映った

翌日豪華な菓子が僕の病室に届いていた・・・・・お礼が言いたいといっていたそうで



次の日F本さんは退院していきましたが、1日も休まず職場に復帰したのが災いしたのか

翌週深夜にまた戻ってきて、早朝にお亡くなりになりました。



個室の前では美しい娘さん2人と奥さんが泣き崩れていた。



その個室に12時間後まさか自分が同じベットの上に寝るとはその時は思いもしなかった・・・・・