大谷翔平の行き先が決まった。
ロサンゼルス・エンジェルス・オブ・アナハイムとなった。
エンゼルスは昔私がアメリカに行った時に野球観戦をしたことのあるチームだ。
当時は長谷川が在籍しており球場もネーミングライツでエジソン・インターナショナル・フィールド・オブ・アナハイム、日本的に言うとエジソン球場、通称ビッグAだ。今はエンゼル・スタジアム・オブ・アナハイムというらしいが
その時はバスで行ったのだが、球場まわりの駐車場が想像できないくらい広い。そしてその中に球場がポツンとあり、遠くから見るとポツンと見えるだけで、近くに行くと要塞のようにでかい。甲子園球場もでかいのだが、周辺環境が全く違うことに驚いた。まさに車社会の象徴のようであった。
しかし、なんと言っても驚いたのが、フィールドとスタジアムは圧巻であった。
まずの第一印象、めっちゃ芝生がきれいということ。カリフォルニア州は雨が少なく郊外に行くと赤茶色の乾いた岩盤の土地がひろがるなか、住宅地では芝生がきれいな庭の住宅が多いなあと思っていたのだが、これは一種のステイタスとのこと。
きちんと水やりをして手入れしているという証しらしい。
そして、観客席も日本とは全然違う。
何が違うかって、スタンドの角度だ。日本の球場は狭い土地に建てているのでグランド以外は狭くスタンドは急峻だ。アルプススタンドという表現もよくわかる。京セラドームなんかは壁に観客席が張り付いているんじゃないかというくらい狭く急峻だ。
しかし、ビッグAは日本と比べるとほとんどフラットな1階席、2階席以上もゆるやかな傾斜に席が設置されているという感じ。
京セラドームが昔の軽自動車の後席とすれば、ビッグAは今のミニバンの後席くらいの広さがあった。
グランドの方に目を移すと飛び込んできたのが、本来(かどうかわからないが)、バックスクリーンの位置に岩があった。真ん中ではなく左中間のややセンターよりのところに、アメリカン庭園的な岩でできた造作があった。確かそこに滝が流れていたような気がする。これは日本の球場では全く想像できないものであった。
シンメトリーが基本で、センターの後ろにはスコアボードとブラックアウトされたゾーンというイメージであったが、こんな作り方もあるんかと驚いた記憶がある。まあ、日本が色んな制約の下球場つくったら皆同じような仕様になったんだろうけど、アメリカの自由さを感じた。
あと印象に残っているのは、1階席に車いすに乗った障がい者の人たちがいっぱいいたこと。
ほとんどフラットなので最前列ではなく椅子席の後ろの方だったのだが、社会福祉の一環で招待されているとのこと。
しかし、観客席とはいえ日本と違いネットがなく結構危険だ。自己責任といっても素早い動きができない障がい者の人たちが大丈夫なのかという疑問を持ったが、サポートしている人たちが気をつけているとのことであった。やはりここらへんは先進国だなあという感じがした。
また、食べ物に関してだが、メジャーの球場で食べたハンバーガーはめっちゃおいしかった。
今思えば完全にジャンクフードなのだが、でかいバンズに肉パテ、オニオンスライス、レタス、ケチャップ、マスタードもりもり
ボリウム感だけで言えばクワワイナを食べる時のような感じだ。その場の雰囲気がよりおいしく感じさせた。
ツアーのオプションでコーディネイターにかなり懐にポッポされていたとは思うが、払った価値以上の体験だった。
そんな私とゆかりのある(ないってwwww) アナハイムの球場で、大谷翔平が活躍することを期待する。