このイラストのお方は 一巴太夫と申しまして
平成時代の浄瑠璃太夫を勤める方であります
S5年生まれの御年82歳で関西常磐津協会の
理事を務めておられます
平成7年重要無形文化財保持者の指定
太夫が視線を落としている
先には 定本があり
その唄本が載っているのが
見台です
見台の足が何かに似てませんか
そうです 蛸の足です
その名もタコ足見台っていいます
横には 愛用の湯呑みも
御座います 使わないときは桐箱に
大切にしまわれるそうです
来る3/11 内子座(10時より)に於いて
関西常磐津協会の
賛助会員による演奏会が初めて県外において
行われます その会はときわぎと呼ばれ
その実現には 常磐津 小欣矢氏が健闘されました
昨年のある日に小欣矢氏が
午前中内子座さんと打ち合わせを致しました
その午後に大変な事が起きました
3.11東北大震災です
そんな事もあっての今年の演奏会には
復興を願って
松島って曲が冒頭に披露されます
金屏風の前で
素で踊る、舞踊曲です。ご祝儀曲
でもありますけど
浦戸松島と呼ばれる島々は壊滅的被害を
受けております 復興まだ至らずです
自然の要害
になり
津波を軽減
したとはいえ
陸地に達した
波の高さは
家屋の一階を
飲み込んだ
んですから 自然っていうのは
怖いものです
地球の歴史に於いては
瞬きかもしれませんけど
我々人間にとっては
永遠の悲しみが残ります
とにかく将来私たちの所に
起こりうるかもしれない
災害に備えて 被害を受けた人たちに早く
復興して頂きたい そんな気持ちです
私は休憩の後 小欣矢社中の一人として
七福神を唄います
浄瑠璃じょうるり 清くすきとおったルリ
「宝石」
の三味線にのり 歌いつつ語る
常磐津の世界を表現したいと思います
高知県仁淀川町にある中津渓谷へ行って
来ました 遊歩道ぞいに
雨竜の滝までの間に
八体の神様を探すことになります
水量の多い季節 紅葉の季節が最適かな