来る3.11東北震災の復興を願って
内子町にて
関西常磐津協会の賛助会員に寄る
演奏会ときわぎに於いて
常磐津 小欣矢社中として
七福神って曲を唄います
常磐津 小欣司 小欣矢師匠の父上
の採譜になってます
豊か なる文字を折句に夕立や
田を三圍の神社 その宝井の碑も
昔を偲ぶ名所に
恵比寿の宮と大黒天在すを拝み
福神の霊地を尋ね詣ばや
草刈の童子も遊ぶ牛島の
鳥居を左過ぎ行けば 黄檗宗の弘福寺
是や唐土金山寺 布袋和尚の座禅像
写して安置
須崎村 まだ秋ながら通り句の 雪見に転ぶ所まで
杖曳く野辺に破れ 芭蕉 翁が庵 歳経れど
朽せぬ名こそ長命寺 弁財天え拝禮も
尊き御影麗しく 思うお人の此の先に
有りや無しやと 言とへば
人か神かは白髭と 崇め奉りし寿老人
露の露の玉章巻物之筆にしめして 様参る
茶亭も嬉し鈴虫を 菊う菩薩の花屋敷
飽かぬ眺めの楽しさは 誰も願いの福禄寿
守る誓いの千代見草 綾瀬も近き多聞寺の
毘沙門天の詣ずれば ここに集いし神達が
歌舞の音楽興に入り 弁天の妙なる調べ
琵琶の音に いざや立たんと 福禄寿
羽を伸す鶴の舞の袖 寿老の鹿の笛に連れ
布袋の鼓腹打ち鳴らし 毘沙門天の槍踊り
恵比寿は糸の細棹に 打出の小槌 大黒が
合わす砧の拍子よく はずむ調子のおもしろや
げに宮古路に由縁ある 鳥もゆかしく隅田川
尽きぬ流れの常磐津に 岸沢茂る豊後笹
請地の居士をや 祀るらん
墨田区向島三囲神社
宝井の碑 雨乞いの碑です
忠臣蔵 宝井 其角が両国橋で
赤穂浪士の大高 源吾
に会い 煤竹売りの身を憐れんで羽織を与え
年の瀬や 人の流れと 人の身はと投げかける
討ち入りを誇り 宝船に例え
明日待たるる その宝船と返す
歌舞伎の松浦の太鼓で有名な場面です
その其角が雨乞いを頼まれて一句を神前に
奉ると雨が降り出す
評判が評判を呼び 崇敬されて句碑も沢山有ります
歌詞の冒頭に全てが込められて
遊ふだ地や 田を見めぐりの 神ならば
ゆうだちや たをみめぐりの かみならば
ゆたかって言葉遊びをしています 折句っていうらしいです
この句で三囲みめぐり 神社も有名です
題材に数々の俳句川柳が歌われてます
芭蕉の名前もでてますけど 其角は芭蕉の弟子の
一人ですから 当然師匠にも登場して頂くことになります
出土した甕の中から老翁の像が出た時に
白狐がその周りを三回回ったのが神社の
名前由来です