「なぜ大学に行かなかったの?」
よくいろんな方に聞かれます。
現在は、仕事をしながら大学へ通っていますが、大学に通っていることは人にあまり伝えていません。
正直、大学へ行かなかった理由なんてどうでもいいじゃないですか。
高校生の時に、児童相談所へ引き取られ、そのまま養護施設へ行って高校を卒業したんです。
高校卒業後は、一人暮らしをしなければならなかったんです。
ですが、養護施設を出る時は私のバイト代だけが頼りでした。
私にはお金がなかったんです。
ですが、私は看護師や医者を目指していたので、
県立の看護学校なら少額で通える…、それに推薦枠がある…。
それで看護学校へ行こうと思ったのに、養護施設の職員たちに反対されたんです。
「あなたには無理だよ」と。
推薦書類にサインしてもらえなかったんです。
その他の大学は、金銭的に難しかったです。
それに、奨学金という名の借金やリスクを背負ってまで通おうとは思えなかったです。
推薦書類の期日が過ぎた頃、
「もう就職しか選択肢がない」
「でも勉強はし続けたい」
という気持ちから、仕事をしながら通える大学を探しました。
養護施設の職員たちにも、仕事をしながら大学へ通う旨を伝えました。
もちろん、自分の金銭面も考えての決断です。
最初は反対されました。
「これ以上、私の邪魔をするな」
と伝え、進路に必要な書類にサインをもらい、就活と受験、どちらも行いました。
こういった事情から、一般的な大学には通えなかったです。
「なぜ大学に行かなかったの?」
悪気はなく聞いてるとは思いますが、あまり聞いてほしくないなとは思います。
人にはいろんな事情がありますから。
何もかも、できることが当たり前じゃないですよ。