いよいよ不思議なボディワーク「自強法」の体験が始まりました。

 

内容は本文に譲るとして

 

そのあと、不思議なお話が始まるのです。

 

運気を上げる、劇的な方法とは…?

 

今回はそういお話です。

 

それでは、はじまり、はじまり…

 

 

その前に…

 

出版社からのお願いです。

 

「24日までの予約数でAmazonの納品数が決まりますので、

 

 お買い求めになろうと思っていらっしゃる方は、24日までにご予約いただくと助かります」

 

とのことで、そのような方いらっしゃいましたら、お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

 

僕もうれしいです。

 

12月17日刊行予定

実録ノンフィクション

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「僕は、死なない。」

全身末期がんから生還してわかった、人生に奇跡を起こすサレンダーの法則

刀根健著

ソフトバンククリエイティブ

 

著者によるブログ無料公開 第17回

 

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第1部『体験編』

 

 

8 運気を上げろ②

 

 

 トキさんの指導に従って、毛布を敷いた部屋に妻と二人で横になった。

 

 しばらくすると身体が微妙に動き始めた。背骨を中心にゆらゆらと揺らいでいる。

 僕はその動きに身を任せた。しばらく動いていると、今度は首が回り始めた。

 

 ゆっくり右へ……次は左へ……。

 

 それが終わると太ももが貧乏ゆすりのようにゆさゆさと動き始める。

 いろいろな場所が次々にその部位独特のリズムと大きさで動いていった。

 胸がゆっくりと動いていたときだった。

 

 へその下のほう、いわゆる丹田と言われている場所がビクビクと渦を巻いたように震え、それが頭まで登ってきた。

 

 うわっ、なんだこれ。

 

 それはその1回だけで終わったが、僕はその感覚が忘れられなかった。

 

「午前中はこのくらいにしましょう」

 

 トキさん言葉で午前のワークが終わった。

 気づくとあっという間に3時間以上経っていた。

 

「どうだった?」昼食を食べながら妻に聞くと

「うん、寝ちゃった」妻ははにかむように笑った。

 

「いいんですよ、寝ても。身体は自らがそのとき一番要求していることを行ないますから。ゆっくり休息をすることも、とても大事なことなんです」

 

 そうか、妻はパートで働きながら僕の野菜ジュースを作ったり、面倒くさい食事を料理したり、治療の心配をしたりして、本当に疲れていたんだな。

 僕は彼女の献身的な毎日に改めて感謝をした。

 

 僕と妻はその日の午後も含め、19日まで丸3日間、この不思議なワークを行った。

 身体がすっきりして、細胞自体のエネルギーレベルが上がった気がした。

 

「これは、やり方さえ体得すればお家でもできます。毎日でもやってください」

 トキさんはにこやかに言った。

 

 最終日、全てのワークが終わってお茶を飲んでいるときだった。

 世間話をしているうちにトキさんが不思議なことを語り出した。

 

「奇門遁甲ってご存知ですか?」

 

「ええ、三国志で諸葛孔明がやってたやつですよね」

「そうです。実はあれ、僕もできるんです」

 

「えっ? トキさん、できるんですか? というか、そんな簡単にできるものなんですか?」

「ええ、まあ簡単ではないですが、不思議なご縁で僕も先生に習いましてね」

 

 トキさんはニヤリと笑った。

 それは今までの自強法の指導者ではなく、怪しい世界の案内人のようだった。

 

「奇門遁甲とは、ある計算に基づいて算出された方位に基づく、占術なのです」

「つまり、どういうことなのですか?」

「具体的な願いがありますよね、その願いを祈願した木の杭を、決められた日時に決められた方角に打ち込むという儀式なのですよ」

 

「木の杭を打ち込む……」

 

 とても不思議な感じがした。

 

「今までも不思議なことがたくさん起こりました。

 つぶれそうな会社がいきなり融資を受けられたり、受かるはずもない大学に補欠で受かってしまったり。

 そうですね、そういうことが起こる確立は、僕の経験だとおおよそ……7割」

 

 トキさんがにやりと笑った。

 

 7割……抗がん剤よりよっぽど確率が高いじゃないか。

 

「がんにも効きますかね?」

 僕は即座に聞いた。

 

「がんですか? うーん、それは今までやったことがないですね。

 今までは経営とか受験とか、そういう分野ばっかりで……。

 一つ言えることは、その人の運気を大幅に上げる可能性がある、ということです」

 

「運気……」

 

 そう言えば今年の運気は最悪だ。

 指の骨折から始まって3日前にも車をぶつけたばっかりだ。

 もしかして、これやったほうがいいのかも。

 

「運気が上がりますかね?」

 

「そうですね……」

 

 トキさんは何やら薄汚れた小冊子を引き出しから引っぱり出して、ペラペラとめくり始めた。

 そしてカレンダーをつき合わせて計算を始めた。

 しばらくすると振り向いてこう言った。

 

「ちょうど来月に運気が来ますね。

 いろいろなエネルギーがありますが、来月は地遁がありますね」

 

「できるんですね」

 

「ええ、まあ」

 

「じゃあ、お願いします。

 僕は今年はホントについてなくて、このままだと年内に死にそうな気がするんです。

 どうにかして運気を上げたいと思ってたんです」

 

「そうなんですか、わかりました。では、やりましょう」トキさんはうなずいた。

 

 奇門遁甲は11日の、10月1日に決行することになった。

 

 よし、これで運気を上げてがんも消してやるぞ! 

 

 僕は心の中でガッツポーズをした。

 

 

 

 

 

 

〈つづく〉

 

実際、運気はあると思います。

 

自分の周波数を上げることで運気を上げ、よい出来事を引き寄せるのがいわゆる『引き寄せ』ですが、

 

自分ではどうしようもない場合、周波数を一気に上げる方法があるのであれば…

 

嘘みたいな、ホントの話です。

 

信じる、信じないは、別ですが(笑)。

 

とにかく、試せるものはすべて試す…

 

そういうことです。

 

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