今日は地鍋を食べに出かけた。
曰く、上海に隣接している江蘇省の農家料理だそうだ。
テーブルでまずは具材をオーダー。ここは火鍋と変わらず。
スープというか、味は1種類のみだそうだ。
これが地鍋のトレードマークの巨大バケツ。
テーブルに設置された鍋を覆うように蓋をする。
バケツの反対側に立っている人は調理人。
こちらは調理人側。バケツの一部が開いている。
ここからまずは肉をスパイスで炒める。この時に炒めた油が
周りに飛び散らないようにこういうバケツを被せているらしい。
スパイスの他にビールなんかも入れてたな。
ある程度炒めたらスープを入れてしばらく強火で煮込む。
おたまでスープをすくって、とろみを確認しながら煮詰める。
かなりの時間煮込んでいた。
すんごい湯気。見た目は地獄。
ここで肉から出汁を充分に出すのがポイントだそうで。
しばらくして「肉食えるぞ」と言って調理人は次の準備。
生地をナンみたいに手延ばしして鍋肌に貼り付けていく。。。
この作業の側で肉を頂いた。
柔らかくて味はスパイスのおかげでカレーのような感じ。
ナンにも間もなく火が通り、頂いた。
スープに沈めて味をつけてと。
なんかインドカレーで食べるナンと、水餃子の皮を合わせたような
食感と味だった。モキュモキュして美味しい。
丸いのは、お麩。ジャガイモ、えのき、レンコン、きくらげ、たまねぎ
などを入れた。中華風カレーという表現が適切と思われる。
この料理は、
農家が洗い物を少なくするために鍋で肉も野菜も炭水化物も、
全部ひっくるめて一度に調理するっていう趣旨のものらしい。
生活の知恵というかなんというか。
中華料理と一言で言っても種類は様々。
中国で地元民が長いこと食べている料理というならカレーでも中華だ。
中華という概念を考え直す必要があるなと思わせる、そんな料理。