先週の土曜日の昼過ぎ、息子がにこやかな顔で話しかけて来ました。
明らかに上機嫌そうな様子だったので、何だろうと思って話を聞いてみると、
「推しのイベントの配信があるから、チケットを買って欲しい。」
とのことでした。
その配信を見るためにはABEMAへの登録とクレジットカードが必要だったので、息子が一人で買うことはできなかったようです。
息子は受験生だし、ましてその時は学校の期末試験直前だったし、数千円のお金もかかるので内心諸手を挙げて賛成ではありませんでした。
でも、「親に黙って買うよりは言ってくれてよかったかな。」と思いましたし、息子の熱意に負けたのもあって、最終的には「いいよ」と返事をしてABEMAに登録し、チケットを買いました。
息子はとても嬉しそうに配信を見ていたようで、時折賑やかにはしゃぐような声も聞こえてきました。
まあ、試験前とはいえずっと勉強そっちのけで遊んでるわけでもないし、息子が喜んでくれるならいいかな。
さて、息子の推しの対象についてですが、ざっくり息子の話を聞いてみると、推し活と聞くとイメージされるアイドル、俳優、演劇、歌手・アーティスト、スポーツ選手ではないようでした。
恥ずかしながらその推しについて息子の話だけでは分からなかったので、息子が言っていた名前を後でこっそり調べてみました。
すると、ジャンル分けではVTuberと言われているものに近いのではないかと分かりました。
私には全然馴染みがなく詳しく説明はできないのですが、YouTubeでゲーム実況の動画配信などを行なっている「カラフルピーチ」というグループでした。
息子は、中学生になった頃からマインクラフトというゲームのファンなので、その縁でそのグループのことを知ったようです。
カラフルピーチは、普段はキャラクターの姿で活動していますが、5月5日に幕張メッセでファンを集めてのリアルイベント「からぴちパラダイス2024〜やっとみんなに会えるよ!〜」が行われました。
普段はキャラクターの姿で活動をしていますが、そのイベントのダイジェスト動画を少しだけ見てみると、その日は本人達がステージに登場し、ファンを楽しませていました。
ファンはペンライトを持って歓声を上げていて、コンサート会場にいるかのような気分になりましたよ。
VTuberのような活動スタイルは私がアイドルなどに興味を持つ時代にはなかったので、息子の興味について理解するのは正直難しいです。
実は、息子にはかなり前から別の趣味はあったんです。
夫が鉄道に興味があったので、息子がまだ小さいうちから鉄道関連の本を買って来たり、鉄道フェスティバルに連れて行ったりしていました。
そしたら、夫より息子の方がはまってしまい、すっかり鉄オタになりました。
今でも、興味のある鉄道の情報を集めていますし、新しい路線や駅が開業されると聞くと、何とか時間をとって日帰りで行ける範囲で乗りに行ってます。
なので、息子の趣味は鉄道だとばかり思っていました。
そんな息子の新たな推し活は意外でしたが、私が知らない世界の扉を開いてくれて新鮮でした。
推しがいて幸せな気持ちは私もすごくよく分かるので、のめり込み過ぎて学業が疎かになるなど、生活に支障が出ない限りは息子の推し活を応援する方向でいるつもりです。
自分には分からないからと息子の趣味を頭ごなしに否定するのではなく、まずは自分なりに調べて息子の趣味を理解しようと努力するのが、息子と良好な関係を築く上で大事なのではないでしょうか。
その上で自分がその趣味を受け入れる受け入れないは自由だと思いますよ。