こんにちは。
ハイ・パイン・サンキュー!です。
いつもとなりのかがわさんをお読みくださり、ありがとうございます。

 

日中は30度を超えますが、朝夕は涼しくなりました。

秋の風が吹き抜けていて、このくらいになると、過ごしやすいですね。

 

さて、かがわと岡山の瀬戸内海の島々を中心に開催されている瀬戸内国際芸術祭2019ですが、夏会期の犬島に行った際の様子を書いています。

高松から犬島まで行き、犬島精錬所美術館や近代化産業遺産を巡ったところまで書きました。

今回は家プロジェクトや犬島の植物園、食事やおやつを食べたことなんかも少し書いてみようと思いますので、ご興味がおありでしたら、どうぞお読みください。

 

犬島の家プロジェクトとUkicafe

犬島精錬所美術館から、犬島の家プロジェクトというのを見て行きます。
犬島「家プロジェクト」
犬島の集落に「日常の中の美しい風景や作品の向こうに広がる身近な自然を感じられるように」との願いを込め、2010年、企画展示を目的としたギャラリーを開館しました。アーティスティックディレクターに長谷川祐子、建築家に妹島和世を迎え、現在、「F邸」「S邸」「I邸」「A邸」「C邸」の5つのギャラリーと「石職人の家跡」に、さまざまなアーティストの作品を公開しています。集落に点在するギャラリーは、かつて建っていた民家の瓦屋根や古材、透明なアクリル、周囲の風景を映し出すアルミなど多様な素材でつくられています。長谷川は、島の風景を見ながら点在する作品を巡る体験を「桃源郷」をテーマにした一連の物語になぞらえています。
「家プロジェクト」というと、お隣直島のイメージもありますが、犬島にもありました。
 
近いところから順番に廻ろうと、見て行きます。
まずは「F邸」から。読み方はエフテイでよいのでしょうかね。
 
美術館の脇の道を海とは反対方向へ歩いて行きます。
 
 
角まで来ると、少し綺麗な建物がみえました。
 
 
F邸/Biota (Fauna/Flora) 名和晃平
 
まあ、いろんな考え方があるから一律にどうとは思わないけれど、撮影等は禁止なのだそうです。
中も見たい方は公式サイトでご覧ください。(まあ正直どうということはないけれど)
 
 
ええと、そんなに嫌いということでもないのですが、ぼんやりと家のつくりなんかを見学するのは、正直苦手です。
奥さんに「どうする?」と尋ねると、せっかくだから一応全部まわる、とのこと。
 
 
続いて「石職人の家跡」という案内がありました。
 
石職人の家跡/太古の声を聴くように、昨日の声を聴く 淺井裕介
 
今も模様が足されているそうです。
 
 
 
この時14:30くらいで、少し疲れてきたのと、お腹が空いてきたのもあったのか、今一つ作品に集中できなくなってきたので、一度どこかでお昼ご飯を食べることにしました。
 
横目で作品を観ながら、通り過ぎてカフェの方へ向かいます。
 
 
どこで食べるかを決めていたわけではなくて、奥さんが適当に調べて見つけた「Ukicafe(ウキカフェ)」さんへ。
 
 
この先に進めるのかな、というような道ですが、島の中の道って、大体こんな感じですよね。
 
特にカフェっぽい感じはなくて、民家があるような雰囲気ですが、こちらがUkicafeさんです。
 
 
 
ココッコッコ…なんて聞こえるな、と思ったら、ニワトリさんが放し飼いになっていました。
 
ここは犬島だけれどニワトリ。
 
 
犬島ではニワトリの放し飼いがブームになっているのか、他にもたくさんのニワトリがいましたが、それはまた後に。
 
4つか5つくらいテーブルがあるのですが、満席でした。
他に歩いて行くあてもないので、待つことにします。
 
 
お店の戸を開けると、正面にかき氷のシロップを入れている若い女性の方がいて、正面にいるものだから店員さんだと思い「2人ですが…」と声かけてしまいました。
結局その方はお客さんで「あ、ええと、(店員ではないですよ)」とお店の奥を覗きこむ感じになりました。
後から見たら、セルフのかき氷スタンドになっていたのですね。
 
 
メニューにパスタがあったので、それを注文しました。
とても暑い、ということはなかったのですが、そこそこ暑い日でしたが、お店にエアコンはありませんでした。
最初は暑いかな、と思っていましたが、時間が経つと風が抜けて、慣れてきました。
 
じゃが芋とベーコンのほうれん草ソースのパスタ
 
タコとキノコのトマトソース
 
それぞれ900円でした。
少しゆっくりと、コーヒーを飲みながら、この後の計画などを立てました。
 
 
もしかしたら、車で犬島へ来る一つのメリットが、滞在時間の長さかもしれません。
直島へは15:47、土庄へは16:30が最終でしたが、宝伝港へは17:15という便がありました。
もし朝から来ていれば、十分かと思いますが、昼から来た場合には、ゆっくりできた方がよいですよね。
 
ご飯を食べたら、回復してきたので、もうひとまわり見て行きたいと思います。
 
Ukicafeのすぐ海側の隣がI邸でした。
 
 
I邸/Self-loop オラファー・エリアソン
 
建物の中には、鏡が置いてあって、おそらく自分や風景が見えるような仕組みだと思うのですが、今一つよくわかりませんでした。

犬島 くらしの植物園

この辺りで、雨がポツポツと降ってきました。
この日は雨が降るとは思っていなかったので、傘は持っていませんでしたが、大丈夫という程度でした。
植物園があるので、行っておこうと少し離れた場所でしたが、向かってみます。
 
 
ちょうど犬島精錬所美術館とは反対側にありました。
 
 
港の向かい側に、植物園かな?という開けたエリアがありました。
 
瀬戸芸のスタンプが設置されていたので、ここで間違いないようです。
 
 
犬島 くらしの植物園 妹島和世
 
中に入ると、数人の方が作業していました。
温室がありましたので、見てみます。
 
 
 
ええと、何というか、素朴な植物園です。
瀬戸芸の作品というよりも、犬島や瀬戸内の自然や田畑がそのまま、という雰囲気ですが、温室の中には、飲み物なんかも置いてあったので、暑かったり、疲れていたりしたら休憩できそうです。
 
 
欧米の若い女性が二人作業を手伝っていましたが、ここにも本日2度目のニワトリが!
 
 
コ、コ、コ、コ、コケッ、コウェッコッコーなんて声で繰り返し啼いていました。
7月に行ったムーミンバレーパークで、ムーミンママが、
「さあ、みんな、ごはんを食べましょう。タマゴをたべましょう。栄養をとらなきゃね。」
というセリフを何となく思い出しました。
 
綺麗な翼をもった鳥も籠の中にいて、ニワトリと競うように、時折ピイーなんて良い声で啼いていました。
 
 
犬島精錬所美術館のエリアは、人工的な色合いが濃くて、少し緊張するけれど、こちらの方は自然に囲まれていて静かな雰囲気です。
小雨が葉にしとしとと降る中に鳥の啼く声、草の匂い、少しの間でしたがリラックスして楽しむことができました。
どちらかというと、「植物園」というより、自然の中に溶け込むような場所ですね。
 

犬島チケットセンターカフェ

植物園からいた道を戻っていると、体の大半が家からはみ出ている、大きな犬を見つけました。
 
 
最初に横を通った時には、僕は気が付かなくて、奥さんはわかっていたようです。
 
 
なるほど一枚ずつ陶板を張り付けているのですね。
 
犬島の島犬 川埜龍三
 
 
再び来た道を戻りながら、作品を観ながら港へ戻ろうと思います。
 
少し変わった東屋があったので、休憩しました。
日除け、雨除けにちょうど良いですね。
 
中の谷東屋 妹島和世
 
 
風の通り道のようなところで、気持ちがよかったです。
 
 
先ほどの細い路地を少し下ると、「C邸」です。
 
無題(C邸の花) 半田真規
 
建物はそのままあって、中身の展示作品を入れ替えているのですね。
 
また東屋に戻り、そのまま来た道を進みます。
 
A邸/イエローフラワードリーム ベアトリス・ミリャーゼス
 
路地からカラフルな壁が見えて、中に入って行きますと、またまた驚いたとことに、本日三度目のニワトリが!
しかも作品の中央に入り込んでいて、入口を塞ぎ、僕をじっと見つめます。
 
 
しばらく見つめあった後に、向こうが向きを変えたので、その隙に中へ入ることができました。
なかなか瀬戸芸の作品の中でニワトリと向き合うことなんてなかったので、驚きました。
犬島だけれどニワトリ、この思い出もしばらく残りそうです。
 
 
最後に、「S邸」です。口に出すと、防虫剤の会社と似た発音になってしまいます、エステイ。
 
S邸/コンタクトレンズ 荒神明香
 
どのあたりが「邸」なのかはよくわかりませんでしたが、そういう芸術作品なのだと思います。
犬島の家プロジェクトは、建築なんかがお好きな方は面白いと思うのかもしれませんが、僕は一度きりで良い感じでした。
個人的な感想ですが、植物園以外は、周りの風景とも今一つ馴染んでいなかったような、そんな印象でした。
 
最後に港へ戻りますが、船の時間まで30以上あったので、犬島チケットセンターのカフェで少し休憩しました。(やけに後半は休憩が多かった…)
 
 
まあ、僕が一人で行ったなら、間違いなく立ち寄ることはないけれど、奥さんと一緒に行くと、こうしたところに入って行けるのもよいところかもしれません。
 
 
 
セルフ方式で、カウンターで注文・会計して、呼ばれたら取りに行く方式でした。
人がいなくて、ひっそりしているのは、直島や土庄の便が出た後で、カフェ自体も閉店直前だからです。
少し前までは、ほぼ満席だったのですが、船が出ると人が減り、静かになりました。
 
 
店内には昔の犬島の写真が飾ってありました。
 
 
小さな島に何千人もの方が働いていたらしいから、当時は盛況だったのだろうと思います。
小さな待合所ですが、飲み物の自販機が設置してありました。
 
 
さて、17:15ちょうどに宝伝港へ戻る船がやって来ました。
小えび隊の方やチケットセンターの方、先ほど植物園で見かけた外国の方など、皆さんもこの船で帰るようです。
 
 
まもなく船が出ると、あっという間に犬島が遠ざかっていきました。
 
 
瀬戸芸犬島の動画です。
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この後2号線で少し渋滞しましたが、やはり2時間ほどで高松に帰りました。
往復にかかった時間と犬島に滞在した時間がそれぞれ約4時間だったから、ほぼ一日がかりとなりました。
しかし、大きな島ではないので、はじめてでも迷わずにまわれると思います。
なかなか遠いところの瀬戸芸でしたが、夏の間の楽しい思い出として残りました。
瀬戸内国際芸術祭2019の秋会期「広がる秋」は、9/28からまた始まります。
気持ちの良い季節となりますので、たくさんの方がまた訪れるのだろうと思います。
 
それでは、今日はこの辺で。
 
いつもお読みいただきありがとうございます。
 

デル株式会社

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