指揮:ダニエーレ・ガッティ
ピアノ:ブルース・リウ
演奏:ドレスデン・シュターツカペレ
ベートーヴェン:「コリオラン」序曲
モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番
ソリスト・アンコール:モーツァルト「フィガロの結婚」序曲(ピアノ版)
シュトラウス:英雄の生涯
アンコール:ワーグナー「ワルキューレ」第3幕から「ワルキューレの騎行」
3連休旅行先の北京で、ガッティとシュターツカペレの中国ツアーに遭遇。
1548年創設とされる世界最古のオーケストラ。10年ぶりに聴きます。
今回、中国だけのツアーで日本には来ません。来年1月もチョン・ミョンフンと韓国ツアー、これも日本スルーです。
会場の国家大劇院は、天安門広場の西隣にあり、地下鉄駅から構内通路で直接アクセスできます。まさに中国の首都のど真ん中。首都の意地か、国家の威厳か、建物のスケールが巨大。ワシントンのナショナル・センターを思い起こさせるだだっ広さです。政治都市の文化施設は、大きなことは良いことだ、なのでしょうか。
コンサート前半は抑えめの印象でした。ホールの響きは解像度がやや少ない。小編成ということもあってか、音量もやや小さめ。
協奏曲のブルース・リウは1ヶ月前の川崎と同じ曲。硬質な響きの結晶は変わりませんが少し響きが異なる。どうやら前回のファツィオッリではなく、この日は遠目で見る限りスタインウェイだったようです。アンコールはフィガロの結婚序曲のピアノ版、初めて聴きました。技巧満載で、客席も湧きました。
後半の英雄の生涯は編成を増やして16型。全体的にじっくりと歌い演奏時間は約50分。
オーケストラの本領発揮。弦のまろやかな響きで重量感もあり、最近はガツガツ弾くオーケストラが多い中、ドレスデンはオーケストラ全体が一つの楽器のように溶け合って聴こえ、唯一無二の音です。女性コンサートマスターの英雄の伴侶のヴァイオリン・ソロも、技巧に走るのではなく、甘美な音色ながらここでもオーケストラに溶け込んでいました。
英雄の戦場でガッティが大きな身振りで振っても、がなりたてたり弦がキンキンした響きにらず、管楽器もソロを目立たせすぎず、中低音でもしっかり支えているのに表には出てこない。これぞ伝統、と安直な表現に流れてしまいますが、久しぶりのドレスデンの音に酔いしれました。
アンコールのワルキューレは、逆に金管合奏を目立たせて、いかにもアンコールピースの扱いでした。
ガッティとの相性も良さそうです。
終了後は天安門広場前をバスで通過。
次回は番外編で北京の観光名所をご紹介。






