Dirigent: Zubin Mehta
Staatskapelle Berlin
Programm
Wolfgang Amadeus Mozart
Symphonie Nr. 40 g-Moll KV 550
Ludwig van Beethoven
Symphonie Nr. 7 A-Dur op. 92
この日は昼はドレスデン、夜はベルリンでいずれも劇場所属のオーケストラが聴ける千載一遇の機会でした。いずれも1500年代に起源を遡るとされる団体です。
昼のソヒエフのマチネーが13時過ぎに終わり、15時前にドレスデン出発の予定が駅に着いた時点で15分の遅れ、番線も変更になっていました。これも欧州では良くある話ですので、アナウンスと電光掲示板を間際まで見ておかないといけません。
到着した列車はプラハ発のチェコ国鉄の車両でした。
ベルリンに近づくにつれて徐行運転が多くなり、ターミナル駅の直前で止まったりして結局到着は30分を超える遅れでした。東京にいると5分遅れたぐらいでイライラしますが、やはり日本のダイヤはしっかりしているなと思います。
ヨーロッパは高速鉄道も特急も同じ線路を走っていて国際列車が相互乗り入れているので、一回遅れが出るとあちこちに波及してしまうので大変ですね。
10年ぶりのベルリン。今は中央駅が玄関口になっていて、ヨーロッパにしては斬新なデザインで、アジアのショッピングモールのようにエスカレーターが交錯しています。
この時期ベルリン・フィルはオーストリア・ドイツをツアー中で留守でした。
今回聴くのベルリン・シュターツカペレ、メータの90歳記念コンサート。
このオーケストラの名誉指揮者だそうです。
直前まで後半はマーラーの巨人が予定されていて、よく90歳になってやるなあ、大丈夫かなと思って当日会場に着いたら、マーラーがベートーヴェン7番になってました。会場のプログラム冊子はマーラーのままでした。
まずメータ登場の際、介助人が3人一緒に現れ、1人が車椅子を押し、あと2人は車椅子から指揮台に移らせる役割なのですが、メータの足が動かない。ほとんど2人がかりで抱え込んで指揮台に乗せるような感じで、昨年98歳のブロムシュテットの方が遥かにスムーズでした。
2曲とも対抗配置、後半は16型。
モーツァルト40番、ベートーヴェン7番ともにメータの棒はほとんど動かない、そしてテンポは止まってしまうのではないかというほど匍匐前進の遅さ。
テンポだけを比較するとすれば、1990年バーンスタインのロンドン響来日や死の直前のボストン響録音と同じような遅さ。ただし同じような遅さでも、バーンスタインは痛ましいくらいでしたが、メータは骨太で恰幅良く鳴らす響きは変わっていませんでした。
前回10年ほど前メータを聴いた時は期せずして同じベト7、まだ病に倒れる前でした。多分全体で5分くらい遅くなっている印象。全然前に進まないのにベルリン・シュターツカペレはオケの密度の濃さがあって、このテンポに喰らい付いてついていって間延び感が全くなかったのは凄いことです。たぶんオケが相当自主的にメータの意図を補完していたのではないかと想像しますが、実際はどうだったのか聞いてみたい気もします。
終演後は大歓声でのスタンディングオベーションでした。日本では日常的にスタオベで価値がなくなってしまいましたが、ヨーロッパでもここまでの盛り上がりのスタオベはほとんど見たことがありません。
今回がこの劇場に聴衆デビューでした。
ベルリンはドレスデンより一回り小ぶりかなという感じです。5階のドレスデン、4階のベルリンという以上に、天井の高さは差がありそうでベルリンの方が直接音が多く聴こえました。どんな響きがするかは、やはり現地に来てみないとわからないですね。
メータの動きを見ている限りは、長距離の移動自体はかなり難しいのではないかと思います。個人的には今回が最後かなと思いました。
ドイツ語圏なのでせっかくのオペラも見たかったですが、ティーレマンのオペラやマルヴィッツのコンツェルト管があるときに、またいつか来れたらいいなと思います。







