指揮:ロレンツォ・ヴィオッティ


ブラームス:交響曲 第3番 ヘ長調 op.90

ドヴォルザーク:交響曲 第7番 ニ短調 op.70

アンコール ブラームス:ハンガリー舞曲第1番


ヴィオッティ音楽監督就任後、3回目の公演。前任のノットと同様に2ヶ月に一回のペースで来日してくれるのはありがたい。


この日は満員御礼。

2曲とも16型通常配置、木管2管編成、ホルン4(後半5)、トランペット2、トロンボーン3、ティンパニー一台のみ。ヴィオッティはこの日も暗譜。


ブラームス3番、約36分、第一楽章の繰り返しは無し。


冒頭は管を目立たせ弦は柔らかく入り、その後はすぐに弦をしっかりと歌わせていて響きが美しい。

3楽章冒頭のチェロは少し溜めを作ってゆったり目のテンポ。

フィナーレは一転、早めのテンポになり振りも大きくなって駆け抜けていった。


後半のドヴォルザーク7番は、以前(コロナ前、2019年頃)もこのコンビで聴いたことがある。その時は確かブラームス(シェーンベルク編曲)のピアノ四重奏第1番との組み合わせで、ブラームスとドヴォルザークを組み合わせている点では共通だ。

当時はヴィオッティが革靴ではなく、スニーカーのような白い縁取りの靴で登場したのを覚えている。


前半のブラームスの4楽章を受け継ぐかのように、冒頭から推進力を持って進んでいき、音楽コンビを組んでまだ3回目で、曲や席の違うもあるのでなんとも言えないが、5月の時と比べても弦の熱量と音圧が強いように感じられるし、ヴィオッティも弦に頻繁にキューを出していた。音はノット前監督よりまろやかな印象でより歌う。1楽章後半でアッチェレランドをかけていたのと、4楽章冒頭で少し溜めを作っていたところが印象に残った。


前後半とも曲の構成(楽章の長さや3楽章のメランコリックなメロディーの美しさ)や編成が驚くほど似ていて、プログラムによれば初演もブラームスが1883年12月、ドヴォルザークが1885年4月と近似している。

シンプルな編成のオーケストラ、弦豊かに響き木管は変わらず鉄板で、金管、ティンパニーも良かった


定期だがアンコールのサプライズがあった。

カーテンコールかと思っていた時の演奏開始直前↓





ブラームスのハンガリー舞曲、例えて言えばスピードオーバーで車線変更しながら疾走する車のような印象。(ど文系で何の根拠も無し、悪しからず。)

これが音質のいいニコ動で1週間聴けるのは幸せ。連休明けも乗り切れそう。

若手ライジングスターの冠指揮者ではヴィオッティ&東響とペルトコスキ&香港フィルが双璧です。