指揮: ファビオ・ルイージ

ヴァイオリン: アウグスティン・ハーデリヒ

演奏: NHK交響楽団


ウェーバー: 歌劇「オベロン」序曲

ブラームス: ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品77

ソリスト・アンコール: シューマン(ハーデリヒ編曲)トロイメライ

シューマン: 交響曲第4番 ニ短調 作品120(改訂版)


NHKホールの最安値学生席の定期会員になってからン十年経って、初めてN響サントリーBプログラムの定期会員となりました。ただ9月からの今シーズンはサントリーホール改修閉鎖のため9、10、12月の3回のみですが。


N響は指揮者や曲目はAプログラムが一番ですが、NHKホールとは音響が違いすぎるので、サントリー会員は続けてみたいと思います。


ハーデリヒのブラームス、ヴァイオリン協奏曲、一楽章のカデンツァが圧巻でした。

音が重音、重奏的というか深い響きで、しかもとびきりの美音、相変わらず定性的なコメントしかできません。

カデンツァではほぼ全員に近い楽員さんの視線がハーデリヒのヴァイオリンに注がれていたように見えました。同業者の賛辞に勝るものはありません。

2楽章冒頭のオーボエのまろやかなソロも絶品で、同時に木管四重奏になっていて、フルート、クラリネット、ファゴットがソロに寄り添っているアンサンブルは素晴らしいものでした。こういうところは実演で見ないとなかなかわからないですね。


ソリスト・アンコールはシューマンのトロイメライ、ハーデリヒの編曲でした。超高音のガラス細工のような細い音が凄い。どうやったらこんな音が出せるのでしょう。

ルイージも下手ステージ入り口近くに立ったままアンコールを聴いていました。



後半シューマン4番改訂版、起伏の激しい曲、演奏に聴こえました。16型。テンポを煽るように聴こえましたが、なぜ先を急ぐのかという感じです。

シューマンのオーケストレーションが重いからなのか、ホールの音響なのか演奏なのか分かりませんが、16型フル編成で視覚的にはかなり音を出しているように見えるのですが、滅多に座らない2階センターに慣れてないのか音圧がマスで届いてこない。これなら少し横でもLBブロックの方が好みです。


やはりルイージは交響曲より声楽曲、合唱が入る曲の方が良いように思います。次回は、今回のルイージ日本滞在1ヶ月の最後、N響との初めてのオペラ「トスカ」に期待しましょう。