上京してからの10ヶ月 | 42歳厄年で地方企業を退職して上京した男の末路ブログ

42歳厄年で地方企業を退職して上京した男の末路ブログ

42歳で故郷の新潟県を離れ、20年間働いて管理職と社畜という肩書を投げ捨てて東京に飛び出して、東京で無事に就職したまではよかったものの、新しい仕事に馴染めずに1.5ヶ月で退職。
今は失業手当をアテと貯金を食いつぶしながら生活を送ってる単なるニートです。

30代後半から東京に憧れだして、先輩の東京の会社に転がり込んで、先輩の奥さんに嫌われて、会社に行くことが苦痛になって、わずか1.5ヶ月で会社辞めて、42歳でニートになって、ハローワークにお世話になりながら先のことを考えた。

ハローワークの相談員の方々は前職を生かした仕事を進めてくる。
年齢的にも仕方ないのかもしれないけど、前職を生かした仕事なんて言ったら、なんで前の会社を辞めたんだって話じゃん。って思いながら今後の人生について考えた。

もう働きたくない。というか組織で人の顔色見て仕事するのはもう嫌だし、嫌なことをうまくかわしながら働くのも嫌だし、そもそもそんな器用なことできないしやりたくもない。。


思えば会社の中でずっとイエスマンだった僕は、自分の意思を持つことを放棄した男、いわゆる社畜として社会人生活を過ごしてきた。
社畜から解放されて上京した時は夢のような毎日だった。
それは半月も続かなかった。
先輩である社長の言うこととオーナーである奥さんの言うことが真逆だった。
社長の言うことをやるとオーナーから怒られる。その繰り返し。。そんなことを考えながら仕事をしてると慣れてないこともあって単純作業でも間違えてしまう。
結果、会社に行くことが苦痛になって、とにかくオーナーには会いたくなかった。でも当たり前だけど、毎日顔を合わせない訳にはいかない。

辞めるしかないのか?
苦痛に耐えながら時給1000円もらうか?
僕は何のために新潟から東京に出てきたんだ?
いろんなことを考えながら過ごした。

そう思ってからの1ヶ月間は、20年働いた前の会社を退職する時よりも辛かった。。

ちょっと不安はあるけど、儲かってる先輩の会社に入って東京で折り返し地点の社会人生活とプライベートを自由に過ごしたいと、夢と希望と人生をかけて東京に来たのに1ヶ月持たないって何なんだよ。。

辛い時を何とか乗り越えて退職したものの、待っていたものは先が見えないニート生活だった。

現実を受け止めるしかない。ここはもう開き直ろう。ラッキーなことに8ヶ月間の失業手当ももらえることになったし、1年くらいは何もしなくても生活できるくらいのお金があるからこれが尽きたら東京に残るか、新潟に戻るか考えよう。

それからは持て余す自由な時間を過ごした。

とりあえず何もしたくない。
無駄なお金も使いたくない。
自信もなくなって、人とも極力会いたくなくなった。

ハローワークで相談すれば、社歴が長かった新潟で働いてた業種を勧められる。
いやいや、前の職業が向いてないと思ったから辞めたんじゃねーか。
就職先を見れば大卒の人の初任給クラスの給料だ。
前の会社で働いてた時よりの半分くらいだった。バカバカしすぎる。。
正社員になれば、年齢的にもまとめ役的なことをしなきゃいけない。面倒な上司や同僚も必ずいる。そんな人達と一緒に働くのは嫌だ。

そもそもどんなに頑張っても大体の会社員の給料なんてたかが知れてる。かといって起業するのは魅力はあるけど色々大変だろうし、やりたいこともないし、成功する気もしない。

5年後10年後の自分がどうなっていたいかのビジョンを持つことが大事だ。前の会社の上司から言われたことを思い出した。
その時は必死になって考えた。
パソコンで箇条書きにして残したりもした。
今考えるとバカじゃねん。って思う。
大体生きてるか死んでるかも分かんない未来のことを考えるなんてバカげてる。
でももし生きていたら、最低限のお金は絶対に必要だ。

生活するためには
お金が必要で
働かなきゃいけない。

労働をして
給料をもらって
生活をする。

当たり前のことだ。
働きたくないってことは、給料をもらうことができずに生活ができなくなる。
生活保護っていう手段もあるけど、自由を失って生きていくことは、今の俺には考えられないし、わざわざそこに行く気には全くならない。
自由があるから自分の好きなことをして、幸せを感じることができるんじゃないか。

働くしかないのか・・。

そんなことを考えていた時に友人からバイトを勧められた。その友人は、俺のために自分のことのようにいろいろ考えてくれた。話していくうちにバイトをやりながらFXをやったらどう?という提案があった。
確かに前に大火傷はしたけど、FXはやったことがあった。
幸いその友人は株やFXなどにかなり詳しく、本人はリスクがでかすぎるからやらないとは言っているけど、多分それだけで暮らしていけるくらいのレベルの実力者だと思う。

友人からのその提案に舞い上がった。
それしかない‼️
ある程度リスクを考えれば、彼の言うことを聞いていればそこまで大負けすることはないだろう。

でも、そこから欲が出た。
就職しないで専業トレーダーになればいいんじゃね。軽い気持ちでFXの本を買いあさって、ふんわりと理解した。

その事を友人に話したら、猛反対された。
トレーダーという職業と俺の性格が逆なこと。
リスクが大きすぎる。
などなど。。
バイトで生活費は稼いで、空いた時間でFXの勉強して、資金ができてからでも遅くない。などの提案もされた。

そんな事を言われるうちに、友人から受けた数々の恩を忘れて距離を置くようになった。

こんなバカな事を考える奴はいないよなー。と半分理解しながらも、いつのまにかFX専業トレーダーというものが僕の夢になった。

それからFXの本を読んだ。
ふんわり分かるくらいになった。
早速市場で勝負を挑み、20万円くらいのプラスになったけど、その後60万円くらい口座を減らした。

やっぱり俺1人の力じゃ無理だ。。
働くしかないのか?
そんな思いがよぎったときに、やっぱり頼っちゃうのがその友人だった。
俺が距離を置いていたことも、煙たがってたことも知ってた友人は、何も咎めずに自分の持ってるスキル、作戦を惜しみなく俺に教えてくれた。
もう感謝しかなかった。

そこで俺はこれ以上はFX口座にお金は増やせないギリギリのラインまで入金した。

もう逃げない。
やってやる。

そう考えてから少し意識が変わった。
本を読み直したり、チャート分析をしたり、ツィッターを見たりといろんな情報を収集するようになった。

それからトレーダーとして少しは成長できたのかな?と思いながらトレードをする毎日。
友人の渾身の作戦を実行せずに「やるやる詐欺だ。」と言われたりしたけど、自分の目や耳で得た情報でトレードしないと万が一負債を被った場合に誰かのせいにしてしまいそうで嫌だったから、できなかった。
全部自分の責任で成功も失敗も受け入れる。

失業手当終了まであと3ヶ月、失業手当が終了した時点で就職していなければ、必然的にFX専業トレーダーなる。
デキる専業トレーダーになるぞ‼️