2023BRM1028四国300km ぐるっと香川(後編) | 自転車旅(がしたいおじさん)のブログ

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2022/04タイトル改題
ブログスタート時はアラフィフ(50前)でしたが、ついに真正の50代を迎え、更に自転車沼に深くハマりつつあるおじさんライフを不定期で綴ります。

(この区間および時間帯は日が落ちて真っ暗だったうえに全く余裕のない状態で走ってたため写真は一切ありません)

 

PCから再スタートを切り、道なりに少し進むとR192に合流。
あとはもうひたすら道なりに走るだけ。
しかし、その国道と合流する交差点でヘルメットライトの光量が落ちてることに気づく。
そういや前回ブルベでも、ゴール前の時間帯は何回か使ったしな~。
とりあえず信号脇の店舗の駐車場に入り、予備電池と手早く交換してから再スタート。

道は徐々に登り始める。
つい半月前に走った道なので、おおよその勝手は分かってる。
けど前回より半月過ぎているのに加えて、既に日は完全に落ちてるため、かなりの気温差。
高度にして100mも登らないうちに寒くなってきたため、バッグにしまい込んでいたウインドブレーカを再び着こむ。
ただブルベ走行中の着替えって手間なんですよね。
反射ベストを一番上にしないといけないから、脱いだり着たりするものが多すぎる。
これならさっきのPCでの休憩中に予め着替えておけばよかった(ついでに電池交換も)

着替え終わって再スタート。
前回と違って大径スプロケに任せて軽く登るのは無理だから、一定のケイデンスで淡々と登る。
それにしても境目峠の登りって、斜度はキツくない代わりに距離は結構あるので、終わりが見えないしんどさはありますね。
一応高度としてのゴール(到達点)は前回ので覚えてるので、とりあえず高度300mを目指してペダルを回し続け…。

…たんですが、何故か高度250mあたりで境目トンネルにたどり着いてしまいました。
どうやら今日一日の長距離走行で、サイコンの高度情報にかなりの誤差が生じてた模様。

まあ想定より早く終わったことだし、トンネルを抜け先を急ぐ。
この時間帯の境目トンネルは車通りもほとんど無いため、トンネル内には自分がペダルを回す音だけが響いてる。
するとタイヤのロードノイズと別の軋み音のようなものが聞こえる。
どうやらチェーンの音みたい。
さすがに既に200㎞を越え、若干油膜切れになりつつあるらしい。
300kmってブルベのレベル的にはそう高いものではないイメージですが、やはり自転車で300㎞走るのって普通に過酷なんですよね。

トンネルを抜け下りに入る。
前回の同じルートを走行してた時と違って真っ暗なので、ライト一つでは路面状態がほとんどわからない。
一旦停車し、メインライトをMAXモード(800lm)に切り替え、さらにハブに付けてたライトも点灯。
これでようやく視界確保できたけど、やはり気温が低すぎて前回ほどのペースが出せない。
延々と続く下りをほぼブレーキかけっぱなしで下り、ようやく吉野川の橋を渡る。
吉野川沿いを道なりに進んで、前回のPCだったセブンイレブン前の交差点で停まった時、時間を見ると21:30を少し過ぎた位。
遅く感じたペースでしたが、意外にここまではほぼ想定通り。
これで残り4時間半でゴールまで約70㎞、ってことで前回と条件はほぼ同じ。
ただ前回より時間帯はかなり遅いので、その分車の通行量がかなり少なくなってることを利用して、自分がどれだけペースを上げられるかがキモ。

ただここからは延々と続く苦行の連続でした。
と言うか、今回の300㎞ブルベで一番苦しい区間だった。

最初は胃腸のダメージ。
PCでの補給で食べたのはソバ一杯だけなので、当然空腹感は感じてくるんですが、それ以上に気持ち悪さの方が勝ってて、補給食は持ってても食べる気がしない。
長時間走行で胃腸が弱ってる上に、薬の飲み忘れのせいで逆流性食道炎の症状も悪化してて、空腹なのにむしろ吐き気を感じるくらい。
それでもなんとか無理してゼリー一個はかろうじて食べられましたが、あとは途中で数回自販機前で停まって、ホットのコーヒーやミルクティーなど多少カロリーがある液体を流し込むのが関の山。

そして寒さ。
対策は講じてたとは言え寒いものは寒い。
ペダルを回し続けているうちはいいんですが、さすがに残り70㎞もの距離を休憩無しでは走れないし、他に前述の理由で自販機で停まったり、またトイレでも停まったり。
するとそのわずかな時間で体が冷えてしまい、また走り始めてから体が温まってくるまでの数分が意外とつらい。

最後は眠さと疲労感。
やはり前日の出発時間の調整で失敗してたのが、最後の最後までひびいてた。
走りながら寝落ちするところまではいかないけど、ときどき意識がぼーっとしてしまうことが数回あり、かなり集中力が切れてる。
このままではまずいと思い、トップチューブバッグの中にあるスマホで音楽プレイヤーを立ち上げ、外部スピーカーモードボリューム最大(はた迷惑w)で流して気を紛らわす。

この3重苦に加え、さらに単独走であるという不安。
まあドン尻であることは間違いないですから、自分がペースを上げない限り誰かと合流できる可能性も皆無だし、しかし今の体調でこれ以上のペースアップも望めないし、という螺旋地獄。
ちなみにこの区間はJRが並行で走ってるため、ギリギリこの時間ならDNFを申告しJRで輪行して徳島までることも可能。
これまでのブルベでは途中で一度も走るのやめたいと思うこと無かったんですが、このときはやめたい欲求とひたすら戦いながら走ってました。

そんな不調と苦悩に悩まされながらも、なんとか残り30㎞地点まで到達。
時間は0時少し前。
ここで盛大な勘違い。
阿波池田のセブンイレブン前を通過したときが残り70㎞だったから、そこから残りの距離の中間地点なら35㎞なのに、何故かここが中間地点だと思い込んでるんですよ。
どうやら疲れのせいで頭もちゃんと回って無かったようです(笑)
で、何故か距離の計算だけはちゃんとできてて、35kmをほぼ2時間半で走ってきたから、平均14km/hのペースで走ってたんだと思い込んでたんです。
(実際は40㎞を2時間半だから、ペースとしては16km/h)
で、残りの距離は35㎞(まあ実コースの総距離が303kmだったため、正しくは33kmだからそう違ってはいませんが)あるのに、平均14km/hで残り2時間ではタイムアウトすると思って、超絶焦りました。

しかしその焦りのせいで一気に覚醒モード。
幸いこの辺りになると市街地に近づいており、しかも0時を過ぎて信号が点滅に変わっているところが多いため、夜でも視界が良くてかつ信号に引っ掛からないというボーナス区間。
走行再開し、そのときに出せる最大のペースで回し続ける。

鴨島駅付近(285㎞地点)通過時の時刻が0:33頃。
残りの距離と時間にするともうほぼ安全圏ですが、市内中心部に近づけばこの時間帯でも若干の信号峠はあるので、先を急ぐ。
幸い体調は若干戻りつつあるし、多少の空腹感も感じるけど、ここまで来たら補給ももういらない。
と言うか、この時は早くゴールして、ゴール受付のPCでおにぎり買って食べたい気分でいっぱいでした(笑)
何故か無性に米が食いたかったんですよね。

そして徐々に眉山の山影が見えてくる…、けど、10/9のブルベの時と違い時間が遅すぎて、空は真っ黒なので山影はうっすらとしか見えない。
鮎喰川の橋を渡ってあと5㎞ちょっと。
時刻は1:25。
時間内ゴールはもう確実だけど、予想通り信号に引っ掛かる間隔が短くなり、300㎞もの距離を走った体に地味に堪える。

そしてスタート時と同じ道を逆に辿ってひたすら東へ。
徳島駅前の看板が見えたら一旦歩道に入って、横断歩道を渡って左折。
そのまま歩道を走り、駅前のファミマの前へ…。
ついにゴール!

 


店舗前にロードを立て掛け店内へ。
とりあえずおにぎり一個買ってレシートを、と思ったら、なんと、おにぎりコーナーが空っぽ!
必死でゴールした後にこんな仕打ちって…。
とりあえず下段(弁当)に俵おにぎり弁当(小)はあったので、とりあえず今は我慢して車に戻ってから食べようとそれを買う。
レシートの打刻時間は1:45。
とりあえずゴール時刻に間に合ったことだけを確認し、店舗南の駐車場へ。
AR四国やAJ岡山のブルベでは通常ゴール受付は無人(車にブルベカード投函用の袋をぶら下げている)なんですが、自分の場合ゴールが遅すぎて、代表者が待っていてくれてることがほとんど。
(最終ゴール者の確認後に受付を締め切るため。)
でもまあそのおかげで、ブルベカードの記載も最終チェックしてくれるので、間違いは無くて良いんですが…。

車から代表が出てきてくれて、ゴールを労ってくれる。
ゴール時のブルベカードの記入と、あと300㎞走破は当然今回が初なので、メダル申請にもチェック。
ただ通常のメダルの他、今回は記念メダルも申請できるとのこと。
来シーズンからはデザインが変わるはずなので、どっちにするかちょっと悩みましたが、レア度の高そうな記念メダルを選択。
最後にもう一度ブルベカードの記入をチェックし、レシートと併せて代表に手渡し、ゴール受付も完了。
ようやく終わったぁ~。

その後代表と少し雑談し、2時ジャストくらいに別れて車を停めている嫁さん実家へ向かう。
ただそれまで話してる最中、代表が自分よりもまだ後ろにもう一人いると仰ってましたが、結局締切時刻までは誰も現れず。
しかし帰宅後にサイトのHPでリザルトを確認したところ、DNFは0で、出走者は全員完走してるとのこと。
人数の数え間違いかな?
まあ自分がドンケツゴールであったことは間違いないようです(笑)

車を停めたところに戻って、ロードとその他の荷物を積み込み、あと靴だけ履き替えて運転席へ。
さすがにこの状態で家まで運転して帰れる体調ではないので、ヒーターを入れて1時間だけ仮眠。

1時間後に目覚めると、体の疲れはともかく、頭の方は多少はスッキリ。
車を出し、昨日も寄り道したハローズに寄る。

ちなみに前日はここで着替えもしてましたが、予想以上の気温の低下で、走行終了時にほとんど汗かいてなかったので、着替えはパス。

目覚ましのコーヒーだけ買って、そしてようやく帰路へ。
ただ、やはり1時間の仮眠では、300㎞走った後の体調を戻せるほどではなく、県境を越えたあたりからまたもや時々意識が飛び始める。
さすがにやばいので、急ぎコンビニに寄り、今度は冷たいペットボトルのお茶を買って、合間合間で休憩を挟みつつ家路を進む。
それでもまだ何回か意識が飛んだような気がする瞬間がありましたが(汗)、5時前に無事帰宅。
車は嫁さんが朝から仕事に乗って行くため、ロードと荷物は全て車から降ろし、とりあえず家の中へ。
片付けは後回しにしてとりあえず風呂へ。
体中の疲れが溶け出すような快感…。

そしてベッドに入って就寝…したものの、わずか1時間ちょっとで強烈な吐き気で目を覚ます。
慌ててトイレに駆け込むものの、ホンのわずかな胃液を吐いただけ。
しかし、いくら300㎞が初めてとは言え、ここまでダメージが溜まるもの?
と言うか、多分距離だけの疲れじゃなく、いろんなチョンボをしてしまってたのが巡り巡ってダメージとして蓄積されてた結果でしょうね。

むしろその状態で初の300㎞を走り切り、しかも無事帰宅出できたのがある意味奇跡のような結果と言えるブルベでした。

なお、就寝前に飲み忘れていた胃酸抑制剤は就寝前に飲んでいたので、その後ようやく体調も戻り、昼食を軽く食べたあとは夕方まで爆睡しました。
あー疲れた。