発覚までの記事はこちら↓
映画では描かれない、髪の脱毛のリアル。
(※2011年の話です)
抗がん剤治療が進むにつれ、髪の毛の脱毛が始まります。クリスマスの時期でした。
髪の毛が抜けるのはつらいけど、
命には代えられない。きっとまた生えるさ。
宣告された時、すでに覚悟を決めていました。
胸下まであるロングヘアー。
映画みたいに、目が覚めたら枕にバサーは耐えられないかもしれない。
だったら潔く頭を丸めてしまおう!!!
坊主にしたいと言い出したわたしに、
先生は困ったように言いました。
「あなたは血小板が作れない状態だから、カミソリで出血したら止まりにくくなってしまうからね。傷から感染を引き起こすこともあるし、そのままでいきましょう」
もし坊主にしたとしても、ミリ単位の毛が抜け落ちるのは、布団や枕がチクチクするから大変だよーと。
そっか…そうなのか。
ものすごくガッカリして、せめて抜け毛を見た時のダメージを減らしたいと肩まで髪を切りました。
ある日、
髪の毛がキシキシしたような、針金たわしのような触り心地に変化したんです。
それが頭頂部で絡まってしまった。まるで鳥の巣のように。
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後編はこちら↓