どちらを重視すれば良いのだろうか? | 肢体不自由の子どもと共に生きるのブログ

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肢体不自由の子どもと共に50年余を過ごしてきました。肢体不自由な子どもに変わり、その不自由さを知っていると自負しています。
肢体不自由に対して、私の思いや意見を記して参りますが、質問と理解できない点については、どうぞお尋ねください。

 “脳性麻痺とは:受胎から→産まれて4週間以内に受けた脳神経細胞の損傷によって、運動機能の障害(運動障害)などを起こす症候群です。進行しない運動や姿勢の異常です。
 運動障害以外に、知能低下や摂食障害、呼吸機能障害やてんかん等を併せて引き起こすこともあります。
 進行性疾患(乳児型神経軸索ジストロフィーなど)や一過性の運動障害、将来正常化するであろうと思われる運動発達遅滞は、脳性麻痺から除外されます。”
 脳性麻痺に類似した脳室周囲白質軟化症は、診断医学が進んだ結果の病名で、診断医学の進んでいなかった過去の時代は脳性麻痺と呼ばれていたのでは…? これも新生児医学の救命が進んだからなのでは…?
 脳性麻痺とか? 脳室周囲白質軟化症とか? この二つの比較ではありません。
 どちらの疾患にも、運動機能障害と知的障害が含まれることが増え、どちらの障害を優先して治療するのか? 平衡して治療するのが良いのか? 悩むところです。
 新生児から乳児→幼児にかけての期間は、多面で子どもが発達する時期です。発達できるのは、子どもの興味によって身体を動かし体験す事で発達するのです。
 動けないと目にする物が二次元の状態ですが、動く事によって目にする物が三次元となります。二次元で見る物よりも三次元で見る物の方が、知能を使う事になります。
 乳児から幼児は、簡単な物理や科学現象に興味を持ち、徐々に複雑な現象に興味が持てるようになるのです。
 しかしこの変化も、動いて物を見ると言う簡単に実現できる行為から始まっているのです。
 運動障害、知的障害、二つの障害を受けている子どもであれば、運動障害でもって動けないのを少しでも動けるように導き、動く事でもって更なる興味を引き出し、知的反応を見守りたいです。
 中には多動の恐れが有るからの理由で、知的障害の有る子どもに歩行をさせないような指導もされているようですが、最悪の判断ではなかろうか。
 多動の恐れのある子どもには、 
【「マトモ」とは?】を参照ください。多動の子どもが、介助者の言いつけを聞けるようになるのでは…
 動きを学ぶ中で、歩行が可能となれば、脳内の神経を複雑に沢山使うので、できれば歩行ができるようになりたいです。

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