【運動機能障害(肢体不自由)の乳幼児が、治療の為に運動療法を受けています。その治療の中に、間違った指導が入っている可能性が有るのです?】
乳幼児の治療では、定型発達児が運動機能を伸ばしていく過程を追うようにして、練習を進めなければなりません。
① 首のすわりを図るために…
首のすわりを図るために施す治療は、腹臥位でのいろんな姿勢です。肘立て位もあれば、腕立て位もあります。腹臥位での治療をせずに、様々な座位保持椅子を用いて、首のすわりを図ろうとする事など、誤学習の始まりです。
② 座位保持練習…
床やマットの上で練習するもので、箱椅子に座り、前に置いたテーブルなどに向かい、後方から介護者が子どもを支えるなどは、座位保持の練習とはなりません。これも誤学習です。
③ 臥位から座位にどの様になるのか…
今までの①と②は誤学習であっても、その練習成果が遅れるかできないかの事ですが、この臥位から座位になる運動の全てが、その後の立って歩き、歩いている際の危険に対しての防御の姿勢も学ぶ事になるのです。
腹臥位から股関節と膝関節を曲げて、尻を上げるようにして座る事を学びたいです。この姿勢からは、四つ這いに移行しやすい姿勢なのです。
横臥位から座位になると、長座やお姉さん座りとなり、四つ這いでなく尻這いを始める事になります。
④ 立位練習や歩行練習で、バランス確保を学ぶためには…
立位や歩行は、その姿勢をする事が目的ではありません。
物に掴まらずに立てるように…。
歩行バランスを保ちながら、歩くには…。
自分の足で体幹の重みを支えなければならないのに、手の力でもって身体を持ち上げて立っている?
足で体重を支えられない麻痺などでは、下肢装具や杖などで身体を支える事を学びます。
⑤ 膝立ち位の練習は…。
歩くようになってから練習をして欲しいです。
膝立ち位と立位とでは、バランス確保のための重心位置が異なるのです。間違った指導によって、歩く時期を遅らせないように…
膝立ちの練習が早いと、歩く事ができなくなる事もあります。
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