ささいな幸せ | GLAMOROUS DAYS

GLAMOROUS DAYS

感謝の日々


Kaimana  ~Gramorous Days~


テレビでやっていた海外の感動CMを見ました。


夫を亡くした妻が葬儀に出席した方々に向けて最後のスピーチでの言葉。


通常は彼を褒めたたえ素敵な思い出や栄光を話すのですが・・・


--------------------------------------------------------------------


彼の栄光を語る気はありません。


それはみなさんがよく話してくれましたから・・・笑


だから私は、今日はみなさんが少し気まずくなってしまう彼との思い出を話しましょう。



彼は毎朝ベッドの上でなかなか起きれず「ガーガー」と大きないびきをかき


よくオナラもしていました。


時には自分のオナラの大きさにビックリして目が覚めて飛び起き


「今の音はなんだい?」と聞くこともありました。


そんな時「犬の鳴き声よ」と私は答えていました。笑

---------------------------------------------------------------------

出席者は突然のカミングアウトに笑ったり、恥ずかしがったり・・・

葬儀とは思えない空気に包まれました。

そして話は続き・・・


---------------------------------------------------------------------


しかし彼の死が近づいてくると、あれだけ迷惑だったそのいびきやオナラが

彼が生きているという私の生きがいに変わりました。


毎日生きている彼のいびきとオナラの音を聞くことで毎日幸せを感じました。


心地よくも思えました。


私が最後に覚えている彼との思いでは、そんなささいなことです。


---------------------------------------------------------------------


特別大きな思い出や出来事よりも、最後に印象に残っている妻の幸せな思い出は

彼の”いびき”と”オナラ”

葬儀で妻がみんなの知らない彼を語ったこの愛がある夫婦の関係に感動しました。



ささいな癖や行動、2人にしかわからない空気、

目だった大きな思い出や功績よりも、本当に大切な物や幸せって日常にあったりするもんなんですね。


お金を持った人や、大成功している人、気が合う人や、タイプの顔の人は世の中に万といるけど

毎朝”いびき”と”オナラ”をする人は彼だけだったんでしょうね。


彼の死が近づいて

最後に幸せを感じたのは、どんな大きな思い出よりもそんなささいなこと。


この言葉に感動しました。

別の誰かと比較できるような人間性や、目に見える魅力ではなく、

別の誰かではダメだという自分にしか見せない彼だけの魅力を話した妻。


素敵です。


子供達にもそうゆう生き方をして欲しいという母からのメッセージも込めたCMでした。


この前まで、いい事がないと言って「俺はうつ病で病んでるんだ」と言っていた知り合いが、

本当のうつ病患者の人に出会い、うつ病の人は自分がうつなんじゃないかなんて考えない。

目にした現実に驚いて、自分はなんて幸せなんだと感じたと、気持を入れ替えて話して

きました。力強い目にもなっていました。

日常にはたくさんのヒントがあるのに、見える人にしか見えない。

目に見えるものでしか幸せを感じれなくなっていた気がします。


心を入れ替えて進みます。