影に隠れた名インスト。レベッカ「光と影の誘惑」 | よねともが気ままに思うブログ

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本日はレベッカ「光と影の誘惑」(1985年リリース、アルバム『REBECCA Ⅳ 〜Maybe Tomorrow〜』収録) です。





ロックバンドとしては異例のミリオンセラーとなったこの『REBECCA Ⅳ 〜Maybe Tomorrow〜』ですが、いわゆるレベッカの一般的なイメージである「ガール・ポップ」の印象が強く、NOKKOさんの力強い歌声とリーダーでソング・ライティングを一手に担った土橋安騎夫さんの作曲が光る一作に仕上がっています。私自身もこのアルバムは昔からよく聴くアルバムの一つで、単曲の一つ一つのクオリティーが高いのは勿論ですが、ポップスとして印象に残りやすく、通しで聴いても完成度を損なわないアルバムとなっています。シングル「フレンズ」が収録されていることでも知られていますが、「ガールズ・ブラボー!」や「London Boy」といった名曲が入っています。個人的には「プライベイト・ヒロイン」が特にお気に入りです。


そんな中で一際異彩を放つのが、このアルバム唯一のインスト曲である「光と影の誘惑」です。NOKKOさんのポップな歌声と曲の中で、ポップスとはまた別次元の作風に仕上った曲で、バンドメンバーの個々の高い演奏力がよく知れる曲でもあります。どちらかと言えばロックっぽいですが、少しオリエンタルな雰囲気を醸し出しています。


この曲はアルバムで唯一、土橋さんが作曲した曲では無く、ベース担当の高橋教之さんが作曲を担当した曲です。土橋さんのレベッカにおけるポップスとは異なった、ギター、ベース、ピアノ、シンセサイザー、ドラムスの見事なアンサンブルが調和した正に名インストと呼ぶに相応しい曲だと思います。エレクトリック・ギターは古賀森男さんと是永巧一さん、イントロ・アウトロのメロディアスな土橋さんのピアノ、8ビートのリズムに定評のある小田原豊さんのドラム。そして作曲者の高橋さんはフレットレス・ベースにて土台を支えています。この太い音がポップなレベッカとはまた異なっており、魅力的な音だとも言えます。


ポップなだけがレベッカではありません。この名インストを聴くだけでもレベッカの高い演奏力を楽しめます。



↑5.17、ようやく貼り付けが出来るようになりました!