元々は昨年2月に放送された「ウッチャンナンチャンのオールナイトニッポン」で開催することを内村光良さんの口から発したものからスタートし、その後「横浜市内某所」となっていた会場を「横浜アリーナ」で開催することを発表。豪華ゲストを呼ぶことも合わせて伝えられ、出川さんには「一切内容が知らされないまま」イベントのプロジェクトが進行。スチール撮影や最後に出川さんが歌を歌う以外の準備がないまま、所属事務所のマセキ芸能社やニッポン放送のスタッフ、内村さんを中心に準備が行われ、本日の本番に至りました。
ネタバレなしで書こうと思いましたが、終演直後にネットニュースがバンバン出てた上、アーカイブ配信なども一切無いので、書ける限りの内容をここに綴ることにします。
会場の横浜アリーナは超満員。なんと1万2000人もの観客!!とのこと。チケットは即完売で配信を無しなので、このようなレアチケットを手に入れられたのはある意味奇跡かもしれません。
前説で出川さんの事務所の後輩・三四郎が登場。相田周二さんがニッポン放送に貢献しているのに前説をするなんて…というような自虐をカマしたり、ネタさながらのコール&レスポンスを行ったりと、会場を盛り上げてくれました。
そしていよいよ本公演スタート。ウッチャンナンチャンのお二人が揃って登場。近年はコンビが揃って登場することが少なくなっていましたが、抜群のコンビネーションで仕切っていました。「久しぶり」という揃わないことをネタにしたり、能登半島地震の被災者へ言葉を述べたり、肩を組んだりと和気あいあいでした。内村さんは総合司会、南原清隆さんは実行委員長という肩書きでほぼ出ずっぱりでした。その後は同じマセキ芸能社所属のバカリズムさんといとうあさこさんが登場し、2人が全体の司会進行を行いました。
そして会場の「哲朗〜!!」コールで、主役の出川哲朗さんが、「出川哲朗の充電させてもらえませんか？」(テレビ東京系) のオーバーオール姿に電動バイクを走らせて登場。花道を一周しました。出川さんによるとこの直近まで「充電」のロケを行っていたそうで、観客に会えることを想像して雪の中を走ったと話していました。
開会宣言には堀内健さんがスウェット・サンダル姿でポテトチップスを食べながら登場し、笑いを起こします。「チラシの裏」に書いた出川さんの好きなところをスピーチにしていました。
次に登場したのは狩野英孝さん。テレビ朝日の協力の元、「50TA」(「ロンドンハーツ」でのキャラクターで、この名義で歌手活動もしていた。) の姿で登場し、代表曲「Perfect Love」を一部出川さん向けに替えながら熱唱していました。
ナイツのお二人はこの日のために「ヤホー漫才」の出川さんバージョンを披露。同じ生年月日の宮本和知さんのネタを折り込みながら素晴らしい漫才を披露してくれました。また、ネタ後は出川さんが、狩野さんの謹慎時の「アッコにおまかせ！」(TBS系) での塙宣之さんの行動を暴露するなどしていましたが、ネタの感想を求められた出川さんが「男はヤバイよ」(「男はつらいよ」に出ていたことがあることを入れ込んだもの) の部分しか答えられないという「出川さんらしい」部分も垣間見れました。
さまぁ～ずも登場。大舞台でショートコントを披露したほか、「冬なのに、さまぁ～ず！」も久々に披露しました。そして、さまぁ～ず、出川さん、バカリズムさん、堀内さん、中岡創一さん(ロッチ)、事前に発表されていなかったゲストとして飯尾和樹さん(ずん) が加わり、「内村プロデュース」(テレビ朝日系) の大喜利が復活。内村さんが判定を行い盛り上がりを見せました。(ちなみに出川さんと中岡さんの回答は全部バツでした)
南原さんがピンで登壇すると、この日のために往年のギャグ「ナンバラバンバンバン」をモチーフにした新曲「ナンバラバンバンバンⅡ」(南原さん曰く「マツケンサンバII」にあやかったもの) を出川さんの為に披露。作曲をした南原さんと親交の深い作曲家・アレンジャーのダンス★マンさんも登場し、観客を巻き込んで盛り上げていました。そして曲披露後は南原さんが生着替えを行い、出てきた姿は「はっぱ1枚」の「アノ」姿。三四郎とあさこさんを従えて「YATTA!!」を披露し、はっぱ隊を復活させました。衝撃だったのはまさかのあさこさんのはっぱ姿でした。
ダチョウ倶楽部・土田晃之さん・有吉弘行さんが揃って登場。有吉さんの「紅白司会者」の話が出た後に、出川さんの真髄「リアクション芸」を生披露することに。途中には「ムッシュムラムラ」「どうぞどうぞ」や、会場全体での「ジャンプ芸」、「いつの間に！」も惜しみなく披露してくれました。出川さんの生着替え時には有吉さんがケリを入れて「あわや局部が見えそうな」状態になるハプニングも。それでも終始会場は大ウケでした。「おでん」「熱湯風呂」が用意されましたが、「熱湯風呂」では今では殆どリアクションをしない土田さんと有吉さんも熱湯風呂に入ることに。最後には「白い雲のように」が流れ、「紅白歌合戦」以来となる有吉さんの生歌唱も。出川さん・ダチョウ倶楽部・土田さんも加えて歌唱する姿は内村さんも「感動しました」の一言。上島竜兵さんへ言葉を向けたものもありました。
合間には会場に来られなかった方からVTRメッセージが。最初は「岡田彰布監督」「北野武監督」に扮した松村邦洋さんが続き笑いを誘うと、次は東京ヤクルトスワローズの村上宗隆選手からのメッセージ。2回目では昔からの盟友・キャイ～ンと江頭2:50さんからメッセージが。江頭さんは禁断の「ブリーフ重量挙げ」を披露していました。そして次に現れたのは田村淳さん(ロンドンブーツ1号2号)。来たかったけどVTRになったと話しながらカメラが左にスライドするとまさかの出川さんの控室前に居ることが発覚。生中継でドッキリとして出川さんの私物のケースをゴミ袋へ入れたり、携帯に田村亮さん・藤本敏史さん・松本人志さんへメッセージをする(フリ) というブラックジョークを見せ、出川さんを本気で慌てさせました。
そして昔からの仲であるナインティナインが登場。テレビで見せるやり取りを披露し会場を笑わせていました。観客の中には「ナインティナインのオールナイトニッポン」リスナーも多いようで、矢部浩之さんがビックリする一幕も。そして、ナインティナインと出川さんが好きなサザンオールスターズを歌うことに。「みんなのうた」を披露し、会場が一体となって両手を振っていました。(サザンファンの私からするとまさかここで手を振ることになるとは思いませんでした)
大トリはウッチャンナンチャンで登場。なんとあの「日比谷線 VS 銀座線」のネタを披露した上、そのネタを令和の今に合わせて新たに書き加えた最新バージョンで披露するサプライズ。事務所でネタを練っていたそうで、あさこさんも目撃したそうです。さらに打ち上げで披露していた「宴会芸」を観客と出川さんに初披露。CHAGE and ASKAの「YAH YAH YAH」を南原さんのみが歌い、内村さんは歌うかと思いきや歌わないというネタを行い、観客のボルテージを上げていました。満足していた出川さんでしたが「「(ウッチャンナンチャンの)やるならやらねば!」の打ち上げで見たよ！」とまさかのぶっちゃけてオチが付きました。
合間では内村さんが長年連れ添った仲として、独自の解釈も加えた専門学校時代・劇団SHA·LA·LA時代の再現ドラマを、このイベントの為に撮り下ろして流していました。出川さん役を内村さん、内村さん役をバカリズムさん、南原さん役をかが屋の加賀翔さんが演じ、その他にもモグライダー、ナイツ、あさこさん、賀屋壮也さん(かが屋)、あいなぷぅさん(パーパー) といったマセキ芸能社芸人が出演していました。
いよいよエンディング。出川さんが希望していた「矢沢永吉さんの曲を横浜アリーナで歌う」を実現。別仕事の為に離れた矢部さんと有吉さん以外の演者も全員集まって、「出川哲朗 SPECIAL LIVE」を開催！しかし、淳さんの策略で「落とし穴ドッキリ」も同時に行うことに。「トラベリン・バス」から始まり、花道を歩きながら歌う出川さん。歌の終盤にステージ2階に上がり締まるところを落とされ会場は大爆笑。
無事救出された後、まさかのサプライズとして、なんと矢沢永吉さん御本人からのメッセージが！横浜アリーナを集めるのはスゴイこと、出川さんの活躍を周知し、自身のファンであることを感謝していました。これには出川さんも目がウルウルしていました。そして「止まらないha〜ha」を大熱唱。全員がタオルを投げる姿は、この会場が一つになった気がしました。
最後に一人一人お祝いの言葉を述べ、出川さんが会場の観客に感謝の言葉を述べて、大盛り上がりのなか閉幕しました。
私自身、お笑いのイベントに参加したのがこれが初めてで、とても楽しみにしていました。最初から最後まで盛り上がり、大笑いしました。また、「トラベリン・バス」を歌唱しながら花道を歩いている場面で近くに来た際に手を振ったら手を振り返してくれたことは忘れられない思い出になります。3時間半という長丁場ではありましたが、全く飽きることなく、ずっと笑いっぱなしでいられた、とても楽しいイベントになりました。会場は男性が多かったようにも思いましたが、女性の姿もチラホラ見られ、年齢層も幅広く、出川さんがいかに老若男女に愛されているかがわかりました。
土田さんが「オリンピックみたいにまた4年後やりましょう」って話していましたが、またこのようなイベントやって欲しいですね。演者の皆様、スタッフの皆様、ありがとうございました！そして出川さん、本当にお疲れ様でした！還暦おめでとうございます！
