本日はセンチメンタル・バス「Sunny Day Sunday」(1999年リリース) です。
センチメンタル・バスはボーカル・ギターの赤羽奈津代さん(写真左) とキーボードの鈴木秋則さん(写真右) によるロックユニットです。元々二人は専門学校の同級生で、二人+仲間でバンド「タオルズ」を結成し、活動を始めます。その後1年ほどでタオルズを解散し、赤羽さんと秋則さんの二人で「センチメンタル・バス」を結成し、1998年にキーボーディストのホッピー神山さんのプロデュースの元、「よわむしのぬけがら」でメジャーデビューします。デビュー時はオリコン圏外が続くなどなかなか売れない時期が続きましたが、この「Sunny Day
Sunday」のリリースによってセンチメンタル・バスの知名度が上がることになります。
この曲は大塚製薬「ポカリスエット」のCMソングに起用されました。
さて、この曲の最大のポイントは歌詞のテーマにある「高校野球」(全国高等学校野球選手権大会、いわゆる夏の高校野球) の応援歌として知られていることでしょう。全国津々浦々、多くの学校で応援歌としてマーチングバンドや吹奏楽部によって演奏されることが多く、X JAPAN「紅」やピンク・レディー「サウスポー」などと並んで定番曲となっています。
私自身も学生時代は吹奏楽部におり、チューバを担当していました。勿論高校時代には野球応援に行き、幾つかの曲を演奏しました。先輩から譜面を頂き演奏した覚えはあります。上の写真の通り、確かにこの「Sunny Day Sunday」の譜面もありましたが、私自身演奏した覚えは全くありません。
話をこの「Sunny Day Sunday」に戻します。前述したように、この曲の歌詞は真夏の日曜日に野球応援をしているカップルをテーマにしたものです。作詞はボーカル・ギターの赤羽さんによるものです。
「39度のとろけそうな日」
「炎天下の夢 Play Ball Play Game!」
この時点で「真夏の炎天下」の中、「野球の開始の合図」が聞こえることから、野球場に居ることがわかります。私も応援経験がありますが、暑い中で楽器を持って応援するのはなかなか大変です。
「「せーの」で走り出す デートならデーゲーム」
「遊びたい年頃なんて訳じゃないけど」
「せーの」は応援する側の掛け声なのでしょう。そして、ここで女子には付き合ってる男子がおり、その男子と一緒に高校の野球応援をしているのだと思われます。真昼の試合ならデーゲームですが、デートするんならこの時間が1番でいいよね、ということでしょう。
「君の笑顔はいつの日も」
「小麦色した球児みたい」
いつもわたしに向ける無邪気な笑顔は、まるで野球部にいる灼けた球児のよう。女子はそんなところが好きになったのでしょう。ちなみにここで「球児みたい」と言ってますので、男子が野球部には居ないことがわかります。
「豪快なため息で 苛立つ汗を拭いながら」
「ハァ〜」となる場面といえば相手に打たれて点を取られた時。まさにそんな瞬間を切り取った歌詞で、二人してため息をしている様子が想像できます。
「芝生の上を 転がるボール」
「ただ目で追うよ Sunny Day Sunday」
まさにヒットを打たれた瞬間。目でボールを追っています。
「いつもの日曜日 君をただ見つめてる」
「ゲームの行方よりも ずっと君が気になる」
今日は休み。日曜日は最高のデート日和。女子は本当は野球応援なんかどうでもよくて、ただ彼氏と入られればそれでOK。試合の内容よりも、彼氏のことばかり気になっちゃっていました。
作曲は秋則さん。メジャーコードで明るいアップ・テンポのロックとなっています。赤羽さんの快活な歌声と見事にマッチしたこの曲、最高の仕上がりです。アレンジはプロデュースを手掛けたホッピー神山さんも加わっています。ちなみにこの曲はキーボードのパートが間奏のソロのみで、他はギター・ベース・ドラムの3ピースで構成されている為、歌番組などでは秋則さんは大太鼓を叩いています。エレクトリック・ギターはローリー寺西ことROLLYさんが弾いています。
まさに今の時期ピッタリの曲。高校野球を見るときはこの曲を思い出してみてください。
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