モンパルナスの奇跡 ~孤高の画家モディリアーニ~ 1回目・2回目 | ともたちょぶろぐ

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6月22日マチネ、23日マチネ、浦井健治さん主演ミュージカル「モンパルナスの奇跡 ~孤高の画家モディリアーニ~」を観劇した。
久しぶりに観るけんちゃん主演舞台のワクワク感と、
私にはいつもなかなかの後方席ばかり与えるFCが今回は珍しく良席を与えてくれたワクワク感とで、
二重の楽しみを抱えて劇場に向かった。


作品はモディリアーニの生涯を描いたストーリー。
序盤のルニア(秋本奈緒美さん)とのシーンで結構横柄な態度を取るモディリアーニ(浦井健治さん)に嫌な奴だなあと思ったけど、
ジャンヌ(宮澤佐江さん)への想いをちゃんと伝える所とか、
モディリアーニの死後(結核で死ぬ)家族がお金に困らないようにレオポルド(稲葉友さん)に自分が死ぬまで自分の絵は売らないで欲しいとお願いする所とか、
家族思いな所にほっこりした。

モディリアーニの初個展開催シーン。
ヌード画だったので警察官(俵和也さん)が来て卑猥だから絵の撤去を命じるんだけど、
その時にほんの一瞬「チェッ」と言う面白くない表情を見せたけんちゃん。
稲葉くんと俵さんの会話の後ろでそっとその表情を見せたけんちゃんに「自分注目シーンでなくてもちゃんと役を生きてる!」と感動した。
警察官による作品没収を防ぐ為に警察官の言う通りに個展を閉幕したレオポルド達。
跪いて悔しがるけんちゃんが床についていた手をギュッとして握り拳を作ったんだけど、
手を握った時に爪で床をかじる音が聞こえて来た。(ちなみに私は爪で何かをかじる音がめちゃくちゃ苦手。笑)
かじらずに握る事も出来たはずなのに、かじり音を立てた事でけんちゃんの怒りの強さを感じられて臨場感があった。
床についた手もそうだけど、佐江ちゃんの手を握るけんちゃんの手が大きくて素敵だった。
あの手、久しく触れていないからそろそろまた触れてみたくなった。

警察官がレオポルドにジャンヌの死を知らせに来るシーン。
メインでお芝居をしているのはレオポルドと警察官と言う状況で、
この時けんちゃんは照明の当たらない舞台上手に居る。
佐江ちゃんが近付いて来ると佐江ちゃんにキスをして手を繋いだ。
照明が当たっていないので薄暗くて観客の目に入り辛い状態の中で行われたこのお芝居が私にはとても美しく感じた。
二人は天国で再会したと言う意味なのかな?と思うと更にグッと来る。


けんちゃんが動くとふわ~っといい香りが漂って来るのを感じられるくらいの距離で観劇した今回。
けんちゃんのお芝居を、そして歌声を至近距離で浴びれて幸せな時間だった。
久しぶりだったなあ、あんなに近くでけんちゃんを見たのは。
でも私の視界のアングルが真下からだったので、けんちゃんの顎下を多く眺めたなあ。(笑)