白蟻 | ともたちょぶろぐ

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ライブ・ミュージカル・舞台鑑賞の感想を自由気ままにマニアックに綴っています

6月8日マチネ、平野良さん出演舞台「白蟻」を観劇した。
良ちゃんと多和田任益さんで櫛本悟役と勢堂直哉役を1公演毎交互に演じるんだけど、
私が観劇した回の良ちゃんは櫛本悟役を演じた。


ストーリーはざっくり言うとAIのお話。
AIの櫛本の妹だったり、AIの勢堂の母だったり。(←この事実はストーリー後半に分かるので、分かった時はびっくりした。)
このAIにプログラミングされた稼働期限が昭和99年で、
昭和100年(2025年)になった瞬間にAIが停止してしまったと言うちょっと悲しいシーンありだった。
AIを白蟻に比喩しているのだと思うんだけど、
であればAIは良くないものと言いたいのかな?

櫛本な良ちゃんは感情をあまり顔に出さないキャラだったので無機質な感じに見えた。
でも何かを抱えている、瞳の奥で語っていると言うのは感じ取れた。
勢堂役のたわちゃんの方が感情爆発シーンが多かったので、勢堂な良ちゃんも観てみたかった。
勢堂役の方が私の見たい良ちゃんが見れたかも知れない。
あと衣裳のジャケットのラペルを開襟するとスーツに、詰襟にすると学生服になる衣裳の工夫に感心した。


もう少し公演期間が長かったらもう1公演観劇出来たかも知れないと思うと少々残念な気持ちもあるけど、
でも良ちゃんの「静」なお芝居が観れたから良しとしよう。
そう言えば初演の「ビリー・エリオット」以来で笹川幹太くんを拝見した。
すっかり大人な雰囲気になっていて感動した。