歳の近い利用者様
デイサービスで介護の仕事をしていますデイサービスと言ってもそれぞれ特徴がありますが私の勤務先は運動型様々な症状の方がいらっしゃいますが脳疾患による片麻痺の方が多く通われています高齢の方ばかりではなく40代後半から50代の方も私がこのデイサービスに働き始めて3年の間にじわりとですが増えてきています 働き盛りで家族を養う大黒柱家族に支えられずっと草野球を楽しんでこられた男性スポーツマンらしくなにくそっの精神で意欲的に1日のメニュー以外にも自主的に運動する49歳の方ここに通い始めて2年ほどでしょうか自分の身体に起こったことを受けとめきれずに暗闇の中で息をひそめてこころ開かずただ来るだけの52歳男性支えてくれる家族がいる49歳男性と独身で親と同居の52歳男性こころの回復の差は歴然ですどちらも右麻痺の為言語不自由自分の気持ちを思いのまま聴いてもらうこともできない自分と向かい合う日々ふと思い出した初めての介護のお仕事は在宅の訪問介護そこにいたのは脊髄小脳変性症の同じ歳の女性まだ経験のない私はどう接していいのかわかりませんでした病院付き添いのお仕事でした車イスから車への移行初めてはその女性のお母様に「こうやってやるのよ」と優しく指導していただきました未熟な私が出来ることはお母様にもご本人にも楽しんでいただくことそう思ってたのきんトリオで好きなのは誰だった?って普通の同い年の女性として共通の話題になることを探してみた言葉は聴きとりにくかったけれどはっきりと「マッチ!」と笑顔でそこからはすぐに仲よくなってお母様も「友達ができたね」と喜んでくださったことがありました52歳男性利用者様に話しかけるとき亡くなられたその同い年の女性を思い出しアイドルで好きだったのはだれ?って聴いてみると無表情に近いお顔がけげんそうなお顔に変わり「明菜」とぽつりと声を出された 私は聖子ちゃんが好きだったよって言うと「はっ」(ー_ー;)ってまたけげんな顔でもその表情の中にはちよっとだけ頑なさが緩んでいましたそれから来所される旅にひとつずつ質問地元出身?血液型は?お仕事は何をしてたの?趣味は?ってその方の感情を見つめながら次第に一瞬だけど笑顔もみえはじめた頃オセロを誘ってみると「いいよ」のお返事真剣勝負!結果は私の惨敗角を4つとも取られて真剣に悔しがる私に本当の笑顔で笑ってくれたことがありました先に見える人生を暗闇の中で生き続けているかたに明るく楽しくばかりを求めるとご本人にとって感情の変化がまた新たな苦しみを産み出すことも自分の経験からも知っている1度や2度楽しく過ごしたら打ち解けあえた訳ではなくこころから前に向かって未来をご自身で向かい合えるようにサポートしていきたい私自身が大切に大切に寄り添ってもらった経験受け取ったもの大切に大切に伝えていくこころに優しい優しい灯火が照らされることを願って