美味しかったいちぢくケーキ
いのちと心のおはなし会に
参加したあとは
蓋をしていたものが外れたのか
緩やかな日々です
自分の中にあるどの感情も
自分と向き合うために
本当に
必要な大切なもの
時間はかかっても
その大切な気持ちに
向き合ってきた日々と
皆さんとの出逢いは本当に宝物です
人との出逢いに恵まれ
今日を迎え
感謝の想いに包まれています
土曜日のおはなし会から
まだその日の余韻の中で過ごしていた
月曜日早朝のこと
父からの電話が鳴りました
まだ6時前
何か起こってるんだ、、、
そう感じながら電話に出ました
「お前は一体何をしてくれたんだ
印鑑が無くなった
警察に連絡するつもりでいるから」
先日の釣り竿の件もそうだったように
何を無くし何を探しているのか
父の想いを感じながら
耳を傾けて聴いた
自分がまた疑われたことや
認知症状がこの先どうなって行くのか
悲しみや不安がないわけじゃない
でも一度父とは
認知症なんか関係なく
殴りたいほどの感情をぶつけた時から
見えない部分で繋がっている感覚がある
電話から聴こえる父の言葉に
そんな自分の
悲しい気持ちも不安な気持ちも
一番に
自分で自分の気持ちを
ちゃんと受け止めて
すぐに横に置いた
父の見えている世界の話を聴いてみた
目の前に起こっている出来事の
今、
父の困っていることに寄り添う
父の世界で起こっている
大事な物が無くなる解決策として
私が実家に行くのを
やめることを提案してみた
怒りとか悲しみで伝えたんじゃなくて
それが盗まない最善の方法として
父のこの問題だけに向き合って
私なりの解決策
そして今日は仕事休めないから
休みの明日行くから
もし急いでいなかったら
警察に電話するのは明日にして欲しい
そう伝えた
なんだかんだ言って
不服そうに父は電話を切った
電話を終えたあとは
一気に自分の気持ちが出てきます
(きっとそれは父も同じだったのかも知れない)
不安な気持ちから始まって
様々なまだ起こってもいない
妄想の世界が広がっていきます
こんな時って直ぐには
良くないことばかり考えちゃう
起こってもない不安の妄想
自分で創り出した世界に生きるのは
認知症であっても無くても同じだ
クスッと笑って
深呼吸
これをきっかけに
良くなる妄想も始まりました
その不安も希望も一度
自分でしっかり受け止める
自分の声もちゃんと聴けたね
大丈夫だいじょうぶ
とりあえずケアマネさんに報告
こんなことがありました
明日実家に行く予定でしたので
明日はそちらにいますと
30分過ぎた頃
父から再び電話が来た
「印鑑が見つかった
お前は予定通り普通に来ればいいから」
「本当!見つかって良かった
じゃあ予定通りに明日行くよ」
この4月に出逢えた
私の中にあった父への本当の気持ちに
繋がっていなかったら
父に愛されなかった記憶に繋がって
違った対応をしたもしれない
大人な立場で
同じ対応していたとしても
自分の気持ちにまた蓋をして
満たされない想いを塗り固めていた
自分の中にある
見えなくなっていた
ホントの気持ちに繋がったから
その瞬間湧き出てきた感情を
横に置けたように思う
蓋をしてきた感情に
向き合った経験は
私にとって
多くの他の問題に
優しく向き合えるチカラに繋がっています
父から時々聴いていた言葉は
暇だ
あれをやろうと思う
これをやろうと思う
デイサービスに通うようになって
人と触れ合うことで
意欲が出てきてるような感覚があります
ではもう1日
デイの日を増やしましょうと
ケアマネさんが提案しても嫌がります
何かを新しくしようとするとき
この方法がいいよと
良かれと思っていたものはすべて
否定するたった一言の返事や
聴こえない顔しかしなかったのが
デイは職員の人が少なくて
じっと待っている時間が長過ぎる
皆忙しそうだ
将棋は弱すぎて
相手にしてもらえなくなった
自分はもっと自由に動きたい
デイよりも
ボランティアでもいいから
働ける場所はないのか
社会奉仕したい
何かの役に立ちたい
そんな気持ちを語ってくれました
問題をなんとかしようとするのではなく
父が希望を感じられる
話し合いをケアマネさんと3人でしました
父がやりたいこと
好きなこと
出来ることに繋げていく
こころを
「聴く」を大切に出来たとき
その創り出した世界は
目の前の問題を必死に
なんとかしようとしていた時より
父も
私も
簡単に変わっていった
有難う御座います



