「キネマと恋人」
新潟にて大千穐楽。
大オープニングと我々が呼んでいた
クレジットタイトルが出る
プロジェクションマッピングが終わり
姉妹として登場する最初の場面の直前
緒川さんと私は下手袖に待機している。
緒川さんが後ろから私の肩に
そおっと手を置いて
二人で歩き出すきっかけに
はい、と優しく肩をたたいてくれる。
私は毎公演、緒川さんが
肩に優しく手を置いてくれた瞬間
おねえちゃんだいすき
と心の中でつぶやいていた。
今日もいつものようにつぶやいた瞬間
だいすきが溢れて泣きそうになった。
たぶん わたしを支えていたのは
おねえちゃんだいすき
という気持ち そのものだったと思う。
おねえちゃんに我儘を言いうのも
一緒にcheek to cheekを歌うのも
喧嘩するのも 笑い合うのも
ウルマさんに恋して振られて泣くのも
嵐山さんに恋して東京ラプソディ歌うのも
気持ち悪いと罵られ こっぴどく振られるのも
浅い川に飛び込んでおねえちゃんに笑われるのも
おねえちゃんと二人で映画を見るのも
(あとは女祈祷師とか娼婦とか その他諸々🙃)
すべてが夢の中に消えた。
ラストシーンが終わって暗転すると
私は緒川さんと手を繋いで上手袖にはける。
いつものように ぎゅうと手を繋いだ瞬間
込み上げる切なさと同時に
悔いなくやりきった！と
清々しい気持ちでいっぱいになり
これは幸せなことだなと思う。
ご観劇くださったみなさま
心を寄せてくださったみなさま
どうもありがとう。
LIFE LIFE LIFEから続いた
長い長い旅が終わりました。
少し休んで また新しい旅へ。
おつかれさまでした。