ひとつの仕事が終わると割とスパッと切り替わる方なのですが、今回の鎌塚は終わったという体感が、少しずつ少しずつジワジワやってきています。
2011年の「〜放り投げる」が最初の鎌塚でしたが、こうやってシリーズ化して、こんな景色が見られるなんて。今回の「〜震えあがる」は2月末からお稽古が始まり、公演数も過去最多でした。ケシキの台詞から芝居が始まるので、その作品の第一声を担う緊張感に毎公演ドキドキが止まらず。沢山のお客様に観てもらえる喜びと同時に、心身に伸し掛かる負荷も大きかったので、全員で無事に完走できたことに心底ホッとしています。
ツアー最終地の名古屋で喉の調子が悪くなり少し戸惑ったのですが、改めて台詞を見直してみたり、喉の使い方をコントロールすることによって新たな気付きが多々ありました。(遠隔ウォーミングアップなど、相変わらずカンナ先生には助けていただきました…!) どんな状況であっても、そこには必ず学びがあるんだなぁと、素直に前向きに感じられたことが、自分的にとても大きな収穫でした。
大千穐楽のカーテンコールは、舞監の順平くんがきっと何かを企んでいるだろうと思っていたけど、想像を遥かに超えてくる紙吹雪が降ってきたのです。視界が完全に遮られるくらいの大量の紙吹雪。大量の愛のかたまり。その瞬間、涙がどばーっと溢れた。私たちは日々こうやって、スタッフさん達の愛に支えられて舞台に立っていたんだなぁ。
私自身は久々の舞台でしたが、「命、ギガ長ス」「しびれ雲」に続いて、またまた三宅さんとご一緒。これだけ共演率が高いのに、いつも新鮮なドキドキを与えてくださる、私にとってのスーパーヒーロー!毎公演カーテンコールで、最初に三宅さんがひとりでご挨拶するお姿を舞台袖から見つめながら、いつも涙がこみあげるのでした。
そして、光り輝く天海さんのお背中を見つめられた日々は本当に貴重なものだったなと思います。稽古や本番中にかけていただいたお言葉や、終わってから送っていただいたメッセージを胸に、もっともっと頑張ろう!
さぁ、今日から新しい現場が始まりました。また新しい世界の中で楽しみたい。