役者の仕事というのは
本当に不思議なものだなと
今年はそういうことを
改めて考える機会が多かった。
自分がその瞬間に感じていることを
自分でちゃんと気付けるように、
それは簡単なことのようで
私にとっては 凄く凄く難しい。
現場に関わるということは
人付き合いだから
どうしても融合することを優先して
ふと苦しいなと思ったときには
その瞬間に見て見ぬ振りした気持ちが
ずずずいっと降り積もっている。
それで身体が痛くなったり
白髪が一気に増えたり
御飯食べられなくなったりするよねと、
そんな話を友達としていたのだが
それは日常にも言えることであって。
相手から貰うもので
自分をつくってしまう、
これはもう癖みたいなものだけど
それが正しい力として瑞々しく行き渡れば
相乗効果して素晴らしいけれど、
やはり自分の意思というか
こうありたいという覚悟は
手放してはいけないことを知る。
自分の思いを自分の言葉で伝えることは
私の人生の大きな大きな課題なのだな。
全てを真面目に考えすぎてしまうので
もう少し自分を楽しもうと思った午後。
自分の意思で泣いたり笑ったりできるのは
ものすごく幸せなことなんだなぁ。
いくら孤独を愛していても
ひとりで泣かなくてもいいし
さみしいと言ってもいいんだそうな。
そんなことを杏に言われて、
お店のスピーカーから
ハナレグミの家族の風景が流れてきたから
あうう…となりつつ飲み込んだら、
明治通り歩いてる最中に突如崩壊して
杏に笑われ背中を撫でられた。
来年は、不惑！余裕！と言い切る。
いやぁ、林檎博すばらしかった。
瞬きするのが惜しかった。
私は見つめていたいんだなと思った。
眩しいものを眼を凝らして。
そう、この人生は夢だらけ。