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昨夜一気に読破した「赤土に咲くダリア」。久々に無我夢中で読み進め、しかも何でだか他人事とは思えず終始眉間にシワ寄せて読んでおりました(笑)。多分、現在「母」である人なら必ず気持ちが震える小説ではないかと。具体的に内容と自分の生活がリンクするしないの次元ではなく、どうしようもなく感情移入してしまう…そんな小説。育児していると、子供用の絵本は買っても、自分用の小説を買おうなんて回路はなかなか機能しない。本を読む、しかも小説となると、それなりに時間と精神的な余裕がないと成立しないから。でも「赤ダリ」は、むしろ現在育児真っ最中の人達だからこそ感じられる温度がある。読み進めながら軽く途方に暮れたが、でもやはり結婚をして妊娠~出産~子育て、という経験を積み重ねてこれたことは、とても有り難いことなんだなぁ…と改めて実感したり。産みたくても産めない女性だっているんだ。私は当たり前のように妊娠して、当たり前のように出産をしたけれど、当たり前ではないんだ。感謝すべきことなんだなぁ…と、頭の中で呟いた。どうしたって欲張りになってしまうし、一つ満たされれば、もう一つ…と手をのばして期待してしまう。でも、自分の置かれた日常に…関わっている全ての人達にキチンと感謝をして、自分が生かされているということに気付けたら、きっと、もっともっと幸せになれるんじゃないだろうか。読み終わっても、なかなか寝付けなかった。女性に限らず、是非とも殿方にも読んで頂き、このガツンとした想いを受け取って頂きたい。っていうか、この想いを受け取れる世の中になれば、女性はもっと子供を産みやすいような気がする。時代は進化し、女だって進化しているのだ。もっと自由に生きていいはずさ。真っ直ぐ伝わる御手紙と共に、この御本を送ってくださった、著者の日原いずみさんに心からのありがとうを。