音楽クイズ ~わかります?~ | ねじ曲がり もがいた時間も

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気が向いたらなんか書きます

突然ですが、問題です。


以下にあげたバンド・グループはある共通項で【A群】【B群】のふたつに分けられています。
さて、どのような理由で分けられているでしょうか?
ややジャンルに偏りがありますが、その点はご容赦ください。

【A群】
ボン・ジョヴィ
ヴァン・ヘイレン
アイアン・メイデン
ジャーニー
ブラック・サバス
はっぴいえんど
スピッツ


【B群】
メタリカ
デフ・レパード
モトリー・クルー
キール

ザ・ビートルズ
サザンオールスターズ
中島みゆき


※注意:並び順は関係ありません






満面の笑み



いかがですか?正直、難問だと思うのですが…。


 

【ヒント】

それぞれのアーティスト、グループの作品(アルバム)に着目してみてください。










答えは

 

 

 

 

 

 

 

 


【A群】デビューアルバムがアーティスト名になっている
【B群】アルバム名がアーティスト名になっているがデビュー盤ではない
でした。

【A群】のアーティスト名がデビューアルバム、問題では7件提示しましたが、この例は数え切れないほど大量にあります。音楽業界、特に洋楽においては定番と言えるかもしれません。


理由は明快。全くの無名の状態からシーンに打って出るわけですから、とにかく名前を覚えてもらうことが最優先。多くの人に届かなければ、作品の評価すらおぼつきません。
したがってシンプルに「バンド名(個人名)」=「デビュー盤」とすることが有利になると考えられ、このパターンは洋楽を中心に多く見られます。例えばラジオや雑誌で「ヴァンヘイレン」とだけ覚えてもらえれば、アーティスト名・作品名、どちらからでもアクセスしてもらえるわけですから。


またこのパターン、名盤が多いことでも知られています。デビュー盤ですから当たり前と言えば当たり前なのですが、それまで長い時間をかけて創り込んできた曲やサウンドをブラッシュアップしたり、多くの作品をボツにして仕上げたり…まさに「珠玉の逸品」と言えるでしょう。

対して【B群】。こちらは【A群】のデビュー盤とは意味合いが異なります。
キャリアの途中で突然自身の名前の作品をリリース。実はこれ、いくつかパターンがあります。

モトリー・クルーの場合はメンバーチェンジ後最初のリリース作品でした。ヴォーカルのヴィンス・ニール脱退後、ジョン・コラビを迎えての最初のアルバム。心機一転、初心に帰ってここからやり直そう、という決意の現れでしょうか。


メタリカの場合は「音楽性の変更」。それまでのスラッシュメタルという極端な音楽性から、より幅広い層に訴えられるような広義のROCKに変質した作風。(クリフバートン死去→メンバーチェンジと言えなくもありません。ジャスティスにはクリフが詞を書いていた曲が2曲ありましたので)

実際に記録的な大ヒットになり、それまで以上のファンを獲得しました。アートワークも特徴的で(遠目には)黒一色。実際には濃いグレーでバンドロゴと蛇のイラストが描かれているのですが、真っ黒なアートワークはCDショップでも目立ったもの。

 

他にも「充電期間からの復帰作」「レコード会社移籍」「メンバーチェンジ」…。いずれにしても一頓挫あってからの作品だったり、次のステップに向かう意識の表れだったりということですね。

この【B群】はリスナーにとって、実はリスキーでもあります。メンバーが変わったり音楽性が変わるということで、従来のファンの期待とは違う方向になる可能性は捨てきれません。メタリカはビッグセールスにつながりましたが、それまでのファンの要求に応えたか?というとちょっと疑問も。(そのかわり、これを凌駕する新規ファンを獲得できた)

 

ただし、そこで表現されている音楽の質が高いか低いか、それはまた別の問題で、あくまでも評価が分かれやすいとお考えいただければ幸いです。要は「従来のファンがついていけなくなってしまった」となりやすいということ。

 

 

 

 

さて

 

 

 

 

ももいろクローバーZ。

来年5月にニューアルバムリリース決定。

アルバムタイトルは

MOMOIRO CLOVER Z

 

 

表記こそローマ字ですが、上の分類では【B群】。4人体制で初のアルバムということで新章に入った事の表れと捉えています。

 

長い目で見て、将来的にも歌い続けられるようにシフトチェンジしてゆく…物理的に声の種類が減って「しまったわけですから、ゆっくりとした舵取りがあっても不思議ではありません。新譜から毎月1曲配信という企画も、従来ファンに対してのソフトランディング的なアプローチだったのか、なんて妄想も。宮本さんに聞いてみたいところです。


ただ、最初に配信された"Re:Story"のクオリティの高さに一安心。不安は杞憂だったかもしれません。夏だから!ということでテンション高めの曲で来るかな?と思わせておいて、ふたを開けてみたらレイドバックした雰囲気。(ジェフ・ベックのPeople Get Readyの感触もありません?)

 

 

 

と、油断させておいて、配信第2弾は思いっきりファンキーな曲だったりすると、実にももクロらしいのですが(笑)

いずれにしても、第2弾が楽しみです。

 

 

 

※北海道の地震で被災された皆さまが一日も早く日常を取り戻せるよう、

心よりお祈り申し上げます。