ももいろクローバーZの4thアルバム
「白金の夜明け」
言うまでもなくJ-POP史上に燦然と輝く名盤の1枚。
以前、当ブログにおいて
↑こんなことを書きました。(2018年7月28日「イリュージョン」記事 ←別ウインドで開きます)
今回の記事はこの時の回収です。
アルバム「白金の夜明け」は
ももいろクローバーZの他のアルバムと比べて、
大きく異なる点がひとつある
ことにお気づきでしょうか?
デビューアルバム「バトル・アンド・ロマンス」、2ndの「5TH DIMENSION」、3rdの「AMARANTHUS」、初期音源のリレコーディング中心の「入口のない出口」。これら4枚のアルバムと比べて、アルバム「白金の夜明け」はひとつ決定的な違いがあります。
ここで問題です。
その違いとは、一体何でしょうか?
よくクイズ番組でみかける「A群とB群の違い」。他のアーティストさんの作品を例にヒントとしてあげてみました。ちなみに、
A群はすべて「ある」
B群はすべて「ない」
になります。極力メジャーなCDアルバムを例としてあげてみましたので、よかったら考えてみてくださいね。
【凡例】アーティスト名(A群~ある~/B群~ない~)
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【邦楽】
ももいろクローバーZ(白金の夜明け/バトル・アンド・ロマンス)
サザンオールスターズ(ステレオ太陽族/10ナンバーズ・からっと)
吉田拓郎(御伽草子/元気です。)
松任谷由実(時のないホテル/OLIVE)
宇多田ヒカル(First Love/ULTRA BLUE)
Mr.Children(深海/Atomic Heart)
【洋楽】
ザ・ビートルズ(レット・イット・ビー/アビーロード)
レインボー(アイ・サレンダー/ダウン・トゥ・アース)
キッス(ラブ・ガン/デストロイヤー)
アイアン・メイデン(パワーズレイヴ/ピース・オブ・マインド)
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おわかりでしょうか。(邦楽のサンプル作成、ちょっと苦労しましたw)
正解は
A群はアルバム作品名であると同時に同名の曲が存在する
B群はアルバム作品名だが同名の曲が存在しない
例えば、ビートルズの「レット・イット・ビー」というアルバムには"レット・イット・ビー"という曲が存在しますが、アルバム「アビーロード」には"アビーロード"という曲が存在しません。
これが答えでした。
さて、話をももクロに戻しましょう。
アルバム「バトル・アンド・ロマンス」「5th Dimention」「AMARANTHUS」「入り口のない出口」にはそれぞれアルバムタイトル名義の楽曲はありません。
しかし「白金の夜明け」、このアルバムだけには"白金の夜明け"という楽曲が存在します。
これがアルバム「白金の夜明けの謎」の正体でした。(それどーでもいいじゃん、だったでしょ?)
その後色々調べたのですが、ドームトレック公式パンフレット「白金の夜明け」にその「答え」らしきものが載っていました。
要約すると、3rd「AMARANTHUS」において最後に死を迎えている、その続きで4thアルバムでは「夢」がテーマに。そこから目が覚める表現として「夜明け」があり、パステル調の神々しい世界観を創りたかったところから「白金」という言葉に繋がり、それがアルバムタイトルになったようです。
ちょうど楽曲"白金の夜明け"制作中に、このアルバムタイトルが決まり、大晦日に公開する予定だったこの曲を表題曲にした模様。つまり「アルバムタイトルありき」だったわけですね。なんだか案外あっさり決まっちゃった感もぬぐえません。もっと何か思い入れがあったのかと思っていたのですが…。
それでも、楽曲"白金の夜明け"はアルバムを包括する特別な曲と言えますし、名曲であることも事実。私もこの曲に助けられたこともありますから。
以上、音楽ヲタクの戯言でした。