怪談サークル とうもろこしの会 -303ページ目

9/13


羽田空港近くの、オカルト的なスポットを巡った。男三人で。
わりあいにいい日和だったので、ひとつデートでもしようかなと思ったのだが、朝イチで怪談を聞くことになり、そのままなんやかんやで、羽田空港の呪いの大鳥居や、穴守り稲荷という変な神社や、羽田の水死者の慰霊塔や、羽田空港の中にある変な神社やらなんやらを、ブラブラと見て回ることになった。男三人で。羽田は変な街で、確かに楽しかったのだが、こういうのをデートで出来ないものかとも思う。しかしまた、こうも思う。絶対に出来ない。そしてまた、もう二度と羽田空港に飛行機に乗る以外の目的では来ない。少なくとも、男三人では。






9/12


先に述べた脱出ゲームの関連で、僕と、僕の全く知らない人が、副会長によって紹介されるという事態が起こった。つまりちょっとした企業の絡む、仕事の絡みでの紹介だ。そこで言った副会長のセリフがふるっていた。
「あの、彼はとうもろこしの会という怖い話のサークルをやっている人なんですよ」
ああ。と僕は思った。ああ、彼は外では、自分が怪談サークルの副会長であることは、隠しているんだなあ。
「あ。あ、はい。そうなんですよ、ハハ。ハ、ハハハ……」
僕もそこは大人。ちゃんと話は合わせておいたよ、副会長。


9/11


先日まで3日続いて出演した脱出ゲームが終わり。
さらに次の日、「いかがわしい夜」という、僕以外は社会不適合者しか集まらないだろうパンク音楽のイベントに参加した。見事に、僕以外は全員、みごとに社会不適合者の群れだった。特に「難民」というバンドの人たちが本当にダメで良かった。オールナイトイベントに参加してるくせに、メンバーの一人を残した全員がロビーで寝てるというダメっぷりが、本当に良かった。「眠いんだよ」と言われたのが印象的だった。今度、メンバーが住むという板橋区で一緒に飲む約束をとりつけたので、非常に楽しみだ。