怪談サークル とうもろこしの会 -263ページ目

12/19


誰に頼まれた訳でもないのに、そんな暇があれば就職活動をするべきだと百人いれば百人が言うだろうが、ネットラジオというものをやっている。
その関係で、「関東ネットラジオリンク」というコミュニティーにも参加しているのだが
発足時の一番早いくらいのタイミングで軽い気持ちで登録してしまったところ
その後に加入されたラジオ番組が全て圧倒的ケタ違いの規模だったので
僕のラジオだけと異常に浮きまくっている状況なのだ。
作り手もリスナーも含めたネットラジオ好きの人々(けっこういる)から見れば
「誰こいつ?なんでこんなのがいるの?」的な状況なのである
当たり前のことだが関東ネットラジオリンクは全く悪くないし
絶対に読んではいないと思うけど万が一関係者の方々が読まれたら
本当に本当に申し訳ないと最初に謝っておくのですが、

正直、針のむしろなのです。

ああ、言ってしまった、ついに言ってしまった……
あああああごめんなさい本当にごめんなさい。
でも、自意識だけがねじ曲がって肥大して29歳まで生きてしまった僕にとっては、この「有名人たちが交流するための集まりに、無神経に乱入した大物きどりの雑魚。それが自分」的な状況は本当に耐えられないのです。少なくとも「そんなつもりじゃなかったんです!発足してすぐだったから判んなかったけど、まさかこんなことになるとは思わなかったんですよお!」と強く主張しておきたいのです。
だって登録番組の皆さんのリスナー数なんて一桁どころか二桁は違うんですよ、うちのオナラぷっぷラジオとは。もしお互いのリスナーを集めて信長の野望みたいな形式で戦わせたとしたら、カチカチカチっとした小競り合いなんて一切なしで、ちょっと光ったかなくらいの一瞬で勝負がつきますよ。瞬殺で殲滅ですよ、うちのオシッコじょばじょばラジオが。それだけ規模の差がある面子と一緒にいるということで、ここ数カ月ずっと胃の痛い思いをしていた訳です。


というのが、これから話したいことの前置き。
ここまでは単なる前置きなのです。
はい、ここからがこの日記の本題ですよー。
もっともっと面倒くさいこと言い出しますから、期待してくださいねー。


さてさて、そんな中
関東ネットラジオリンクの代表責任者である川口さんから、
「12月19日、関東ネットラジリンク 2009年忘年会をやります!ぜひご参加ください!」
といった内容のメールが届いた。

ありがたいですよ。これは本当にありがたいことなのですよ。川口さんといえば、ネットラジオ界でもトップクラスに有名な「メランコリックラジオ」の主催者ですよ。僕も毎週聴いてますよ。そんな雲の上のラジオ人が、こんなゴミ虫に、飲み会の誘いをしてくれるなんて。天皇陛下に手を振ってもらった戦前生まれのお婆ちゃんくらいの感動がありましたね。

でも!
行けない!
行けないよ!
行けませんよ!その飲み会には!

だってさあ。さっきも説明したとおり、ただ一人の小物の僕が、有名ラジオ人たちと対等に付き合える訳ないじゃないですか?いや、向こうは気にしないと思いますよ。普通に接してくれるとは思いますよ?でも、僕の方は絶対にちゃんと話せない。まともに顔を見れない。せいぜいが上目づかいの薄ら笑いで「へへへ、僕みたいなのに話しかけるなんて、なんですか?ボランティアですか?」そんなこと口走るのがオチですよ。
それでまた僕がネットラジオについて詳しければ話は別かもだよ?いやこの際、AMなんかのラジオの歴史とか知ってれば、色々と楽しくおしゃべりできる可能性はわずかながら残ってますよ?でも、俺、よく知らねえんだ、ラジオとか、よく知らねえんだ、俺。なにしろラジオ聴き始めたの、28歳になってからという体たらくですから。まだ1年も経ってないのですよ。「てめえ、ラジオをなめんな!ネットラジオをなめんな!」そうやってボコボコにされた揚句に「もういいよ、こんな奴に構うだけ時間の無駄だよ」「ねえ、ごめんなさい、君、もう大人しく帰ってもらえますか?」って冷たく見放される展開になっても文句は言えませんです。
まあ、そこまでいかないにしても、ちょっと想像してみてくださいよ?ね?ネットラジオについて全く知らなくても、頭の中でそういう忘年会を思い描いてみて下さいよ?……関東ネットラジオの大物たちが和気あいあいと談笑し、今後のネットラジオ界の行方について真面目に議論するそのはるか遠くで、座敷の隅っこで体育座りしてビールをちびちび飲みながら話の内容も分らないくせに時々愛想笑いだけ浮かべる僕。っていう絵づらがものすごくスムーズにイメージできませんか?僕なんかもう完全にバーチャル体験できちゃってますよ。烈海王と闘う前のバキ並に完璧なシュミレーションを終えてしまって、勝手にバッド入って死にそうですよ。
だからもうここは、自分の命を守るためにも行くべきじゃないんです。でも折角誘ってくれた川口さんに向けて「死にたくないから行けません。お断りします」って返すのも、それこそ何様だって話じゃないですか。それでまた胃潰瘍になるくらいに悩んでいたのですが、まあラッキーというかなんというか、この日はたまたま父親の還暦のお祝いをするということになり、本当に参加できなくなったと、
「とうもろこしの会の吉田です。
関東ネットラジオリンクのイベントですが、どうしても都合が合わず、参加することが出来ません。
せっかく皆さんとお話できるチャンスなのに、非常に残念です……。
次こそは是非参加したいので、また何かあれば宜しくお願いします!」(メール原文ママ)
嘘をつくことなく、そんなお断りをいれることが出来た、と。いや、なんか、もしかしたら信じてもらえないかもしれないけど、本当の本当に還暦のお祝いをしたんですよ!八王子で!本当だから!信じて!

ともかく、何でこんな書かなくてもいいどころか
読んだ人が損した気分になる文章をつらつら書いているかというと
明けて20日の朝、布団の中で
「いや、参加するべきだったろ!」
と、それはもう衝撃のように気付いてしまったからなのです。
「なにやってんだよ俺!絶対、参加してたら楽しかったよ!親の還暦祝いなんて来年でもいいじゃないか!関東ネットラジオリンクの忘年会ってのは、一年に一度きりなんだぞ!しかも今回が初の集まりなんだから、まだ初対面同士の人たちも多いだろうし、人間関係に食い込める余地はあったよ!お前これ初回だからいけた可能性があったんだよ!初回ってのはお前、初回だけなんだよ!?ああああ!あががががががが!もうダメだ!も~うダメだあ!なにやってんだ本当に俺!あれだぜ?ここで仲良くなってたらゲストとかに呼んでもらえたりしたかもだぜ?お前のウンコもりもりラジオだって、ちょっとはネットラジオで知ってもらえたかもしれないんだぜ?残念もうダメ!ラストチャンス逃しちゃったよ!あっはは~馬鹿だねえ~」
なにこの人、本当に面倒くさい。
いや、でも!
やっぱり僕が間違っていた!
そういう集まりには勇気を持って積極的に参加するべきなんですよ!
もしハブられたらハブられたで、それをこの日記に書いて「よかった自分より可哀そうな人がいて」と思ってもらえばいいんですよ!
聞くところによると関東ネットラジオリンク、
三月に入るまでにもう一度集まるかもしれないとのことなので
その時には是非とも参加させて頂きたい、と。
全ての予定をキャンセルして、万難を排してでも乗り込みたい、と。
そういった所存でございます。
でも行ったところで何を話せばいいんだろう……。成功する自分を全く思い描けない……。「登録リスナー数が1万超えると○○だよね~」みたいな会話に入れる訳がない……。今だって「○○だよね~」の○○の具体例が想像すら出来なかったし。いや、分りやすくハブられるならまだいいけど、無理にこっちから話しかけて(あ、ちょっと面倒くさいな)(大手ラジオの人ともっと話したいのにな)という表情をされつつも、無碍には出来ないから適当な世間話で合わせてくれたりした時にはもう。その気遣いが余計に傷つく……。でも参加したら楽しいかもしれない。でも傷つきたくない、何者でもない自分を痛感したくない、でも話してみたい、でも僕なんか、でも、でも、でも……。
残念な人です。



12/18


久し振りに人からメールがくる。
誕生日おめでとうメールかと思ったら
「電子レンジを開けたら、お前が5日前につっこんだ餃子が入ったままになっていた」
という内容だった。
また別の人から電話がかかってきたので
誕生日おめでとうと言われるかと思ったら
いきなり「本当は第一次産業につきたかったんだ」と告白されたあげく
キャッチホンが入ったからちょっと待つように言われて
30分待ってもキャッチホンで通話したまま帰ってこなかった。
電話を切って、そのまま寝た。


12/17

毎日のように新宿近辺をうろついているせいか、交通事故をよく見るようになった。
その中でもかなりインパクトのある事故を目撃する。

僕がいつものように目的もなくブラブラと歩いていて
四谷付近の交差点にさしかかったところ
車が一台、停止線を大きく外れて、横断歩道にかかる感じで停車していた。
黄色信号で行けると思ったのが赤に変わってしまい、慌ててブレーキをふんだというところだろう。
  |    |
──┘    └──

    ┌─┐車
──┐ └─┘┌──              
僕●|     |
  |    |


こちら側の信号が青になったところ、向こうから自転車が
  |    |
──┘    └──

    ┌─┐
──┐ └─┘┌──              
 ●|     |ゐ==
  |    |自転車


その自転車が車の後ろを通り過ぎようとした時、
交差点にはみだした車が、定位置に戻ろうとバックしはじめた!
  |    |
──┘    └──

    ┌─┐↓
──┐ └─┘┌──              
 ●|   ゐ==
  |    |


後輪のタイヤが自転車を巻き込み、
すごい音をたてているのになぜか停止しない車
  |    |
──┘    └──

    バキバキバキブジュッ
──┐ ┌─┐┌──              
 ●| └ゐ┘ギャー
ウワ~|    |              
  

それでもさすがに何かを轢いてることに気付いてブレーキを踏んだのだが
何が怖かったかって、その運転手が気づいた瞬間
(あ、轢いちゃったよ!)みたいなことを喋りながら
助手席の彼女に向って大笑いしていたのが、もう。
人間、とっさだと笑っちゃうのかもしれないけれども。