ベニスに死す [DVD]/ダーク・ボガード,ビョルン・アンドレセン,シルバーナ・マンガーノ

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おっさんが美少年をひたすらストーキングする映画です。
去年酔っ払いながら鑑賞したときは、
単なる同性愛&ロリコンの映画だと思いました(笑)
しかし今回酔っ払いながら鑑賞したら、
もっと違った風に感じました。
努力で美に到達できると主張していた音楽家が、
仕事で完全に挫折してしまい、
休養のためにベニスへやって来る。
そこで美少年に出会う。
少年は完全な美を体現していた。
努力などでは到底及ぶことのない、圧倒的な才能。
男とか女とか音楽とか容姿とか、
そういうカテゴリーの一切を超越した美を、
音楽家は少年に見出したのでした。
この映画は美醜、もしくは老若のコントラストが際立っています。
(老いの悲しさ虚しさについては冒頭の砂時計の比喩が示唆しています)
特に後半のおっさんが本当に醜い。
若返ろうと化粧をしたり、
ヨボヨボになりながら少年を追う姿は、
見ていて嫌気がさします。
しかし、若い美や才能に嫉妬するという運命は、
誰にでも待っているのだと思う。
しかも、自分が人生を賭けて長年追い続けてきたものを
持っている若者だったら尚更でしょう。
ラストシーンはすごく美しかった。
この世とあの世の境界のような映像です。
ちなみに映画のテーマ曲はマーラー5番の第四楽章。
主人公のイメージもマーラーがモデルになっているのだとか。
最後に印象的だった言葉を引用。
邪悪は必要だ。天才の食糧だよ