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写真は浴室のドアの内側に貼ってある“本日は洗髪日です”の注意書きです。基本的に入浴する度に洗髪するのですが、ときどきそれを拒否する人もいます。そんなとき、この注意書きを指差して、説明するとかなりの確立で、納得して頭を洗うのに同意してくれます。
NHKでは、今年12月から来年にかけて、「認知症になっても、誰もが安心して暮らせる社会」を作るためのキャンペーンを実施します。ドキュメンタリー、ドラマ、討論と、多彩な番組を、総合テレビ、教育テレビ、衛星放送、ラジオで放送します。
寝室の中に、洗面台を設置してあります。特に女性にとって身だしなみを整えることは、老いを遅らせ、自分のライフスタイルを守っていく中で重要な意味があります。また体力が衰え、寝室での生活が中心となる場合には、体を拭いたり、頭を洗ったりする場合にたいへん重宝します。トイレの脇に設置をすると、トイレ内に手洗い場を設置する必要がなく、トイレ内部のスペースを有効に利用できます。
《ポイント》
出産を経験した女性は、体の機能上、くしゃみなどにより軽い失禁が発生しやすくなります。その時に、プライバシーと尊厳を守りつつ、まわりの人に気を使わずに、利用することができる為、最近注目を集めているレイアウトです。ここでは、洗面台の下に小型の温水装置を付け、お湯が何時でもすぐ使えるようになっています。全体的に、“介護”言うと暗くなりがちなので、自分のライフスタイルを守りつつ、明るく暮らせるようにデザイン面からも創意工夫が積み重ねられています。
《こんな人にお勧め》 ←クリックで説明
寝室の脇に、使い勝手を考えてトイレを造設しました。利用する人の状態に合わせて、手すりを上手く組み合わせて、自立を保てるようにしてあります。落ち着ける空間作りを目指し、節の美しい木を使って、くつろぎを演出しています。またこの木の部分は手すりの取り付けが簡単にでき、その時の状態に合わせて、位置を付けなおして、より使いやすい状態を作り出せます。デザイン性と機能性の両方を考えた設計になっています。
《ポイント》
全体に木の部分を使用すると、圧迫感が発生し、逆に落ち着きません。上は珪藻土を使った安心素材で、白い部分を意識的につくり空間の広がりを演出しています。寝室内に洗面所を設置していますので、トイレ内部に手洗い場所を設けず、ゆっくりと手すりを利用し確認しながら、動きやすいように、広めのトイレのスペースを実現しています。また無理なく、水が流せるように、手元にトイレの操作スイッチを取り付けてあります。“介護”言うと、全体的に暗くなりがちなので、自分のライフスタイルを守りつつ、明るく暮らせるようにデザイン面からも創意工夫が積み重ねられています。
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ドアの右に上から下にかけて、すりガラスをはめ込んでいます。これは、使用中は明かりが漏れ、人が使っていることがわかるようにしていることと、下の方まですりガラスが続きているので、トイレを使っている時に、状態が急変し、倒れても人影が見えるようになっています。デザイン性と機能性の両方を求めた工夫がしてあります。
《ポイント》
便座の場所と、すりガラスの位置は計算されていて、普通に使うときは、プライバシーを考え、トイレに座っている人の姿は見えないようになっています。またトイレの引き戸は引き戸の取っ手は、体のどの部分でも楽に押して、開け閉めできるように、大きめのものを使用し、使い勝手を上げてありますので、特にリウマチや筋力の低下のある人にはお薦めです。“介護”言うと、全体的に暗くなりがちなので、自分のライフスタイルを守りつつ、明るく暮らせるようにデザイン面からも創意工夫が積み重ねられています。
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引き戸のレールを上に持ってきて、吊る方式を採用しています。この方式を採用すると、ドア自体の重さを感じことなく、楽々開け閉めができ、体力の衰えをカバーすることができ、たいへん有効です。また下にレールの部分がなくなりますので、完全なバリアフリーをなり、安心設計となります。
《ポイント》
万一のことを考え、床材にはコルクボードを採用し、転倒した場合に衝撃を吸収できるように考えてあります。また、引き戸の取っ手は、体のどの部分でも楽に押して、開け閉めできるように、大きめのものを使用し、使い勝手を上げてありますので、特にリウマチや筋力の低下のある人にはお薦めです。“介護”言うと、全体的に暗くなりがちなので、自分のライフスタイルを守りつつ、明るく暮らせるようにデザイン面からも創意工夫が積み重ねられています
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以前、知り合いの介護保険が始まる前から介護施設に勤めていた介護関係者に聞いたのですが、彼が勤めていた施設は目の不自由な人が中心に入居している施設で、そこの入居者には認知症の発生率がほとんど無かったそうです。
その後、介護保険が始まり目の不自由な人以外の人も入居するようになって、認知症のある人も多く入居するようになったそうですが、大きな傾向として耳の不自由な人に認知症の発症率が高かったり、認知症の進みが早いことがあったそうです。
目の不自由な人は、その不自由な部分をカバーするため、どこに何があったかという記憶の部分を活用することと、耳からの情報をフルに活用しようと他者と会話したり、物音を聞き分けたりすることに重きを置くので、脳の活性化につながり、認知症が起こりにくいのではないかとのことでした。
逆に耳の不自由な人は、会話をすることが困難な為に他者との交流ができない傾向があります。それが自分の世界に閉じこもることにつながり、認知症の発症と進行につながると思われます。
会話をすることや日々の生活にメリハリをつけることは、認知症予防だけでなく、進行にも大きな効果があります。
先日、“中国残留孤児の介護問題 ”って記事にも書きましたが、一年ほど日本語教師をしていました。
そのクラスは、上は60代から下は10代までと年齢的にもバラバラでしたが、やっぱり若ければ若いほど語学の上達は早いです。
日本語は言語の中でもちょっと特殊な言語で、文法的にはモンゴル語・韓国(朝鮮)語・トルコ語などと同じ仲間になります。じゃこの言語を使う人が日本語をマスターしやすいかというとそうでもなく、大きなハードルになるのが“漢字”なんです。もちろん話し言葉だけなら、発音自体は簡単な部類に入る日本語なので問題ないんですよ。
さて、介護の現場に外国人が入るとなると遊びではなく、実際に仕事になりますので介護記録や薬の管理など漢字が読めないとできない、もしくは大きなマイナスになることが多く発生します。
フィリピン・タイなんかも漢字文化圏じゃないですよね。漢字文化圏となると中国・台湾しかなくなります。
しかしここで忘れてはならないのが、中国の少数民族。
中国・東北部には“朝鮮族”と呼ばれるハングルを話す人達がいます。彼らは漢字もできますし、実際に日本語を習得しようとした場合、一般の中国人(漢族)よりも格段に早い習得スピードを持っています。
ほとんど“単語を覚えること”と“読み方を覚える”ことで基本的にマスターしちゃうぐらいです。
また彼らが暮らす中国・東北部は、南や沿岸地域に比べ経済的発展で遅れをとっていることもあり、賃金もまだまだ低く抑えられている地域でもあります。その分、日本での賃金は大きなモチベーションにつながります。