先日、“中国残留孤児の介護問題 ”って記事にも書きましたが、一年ほど日本語教師をしていました。

そのクラスは、上は60代から下は10代までと年齢的にもバラバラでしたが、やっぱり若ければ若いほど語学の上達は早いです。

日本語は言語の中でもちょっと特殊な言語で、文法的にはモンゴル語・韓国(朝鮮)語・トルコ語などと同じ仲間になります。じゃこの言語を使う人が日本語をマスターしやすいかというとそうでもなく、大きなハードルになるのが“漢字”なんです。もちろん話し言葉だけなら、発音自体は簡単な部類に入る日本語なので問題ないんですよ。

さて、介護の現場に外国人が入るとなると遊びではなく、実際に仕事になりますので介護記録や薬の管理など漢字が読めないとできない、もしくは大きなマイナスになることが多く発生します。

フィリピン・タイなんかも漢字文化圏じゃないですよね。漢字文化圏となると中国・台湾しかなくなります。

しかしここで忘れてはならないのが、中国の少数民族。

中国・東北部には“朝鮮族”と呼ばれるハングルを話す人達がいます。彼らは漢字もできますし、実際に日本語を習得しようとした場合、一般の中国人(漢族)よりも格段に早い習得スピードを持っています。

ほとんど“単語を覚えること”と“読み方を覚える”ことで基本的にマスターしちゃうぐらいです。

また彼らが暮らす中国・東北部は、南や沿岸地域に比べ経済的発展で遅れをとっていることもあり、賃金もまだまだ低く抑えられている地域でもあります。その分、日本での賃金は大きなモチベーションにつながります。