円が一段安、160円迫る 米景況感上振れでドル買い | 元世界銀行エコノミスト 中丸友一郎 「Warm Heart & Cool Head」ランダム日誌

元世界銀行エコノミスト 中丸友一郎 「Warm Heart & Cool Head」ランダム日誌

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ディーリングルームに飾られた日本と米国の国旗(東京都港区の外為どっとコム)

掲題の今朝の日経ウェブ記事。

ご参考まで。

 

なお、図表はアップ不能であるため、以下の原サイトも参照されたい。

 

円が一段安、160円迫る 米景況感上振れでドル買い - 日本経済新聞 (nikkei.com)

 

 

【ニューヨーク=斉藤雄太】21日のニューヨーク外国為替市場で対ドルの円相場が下落し、一時1ドル=159円80銭台とおよそ2カ月ぶりの円安・ドル高水準を付けた。同日発表の米企業の景況感が市場予想を上回り、米金利上昇(債券価格の下落)とドル買いを誘った。

 

米S&Pグローバルが21日発表した米国の6月の購買担当者景気指数(PMI、速報値)は総合が54.6と前月から0.1ポイント上昇し、2022年4月以来2年2カ月ぶりの高さになった。米景気が好調を維持し、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ転換に時間がかかるとの見方から、米金融市場ではPMI公表後に米金利上昇とドル高が進んだ。

 

円相場は4月29日に34年ぶり円安水準となる1ドル=160円24銭を付けたあと、政府・日銀の円買い為替介入を受けて151円台まで上昇した。ただ、その後は日米金利差に着目した円売り・ドル買いが進んでいるほか輸入企業によるドル調達もあり、円の下落基調が続いている。

 

PMIの調査期間は6月12〜20日。総合指数は好不況の分かれ目となる50を1年5カ月続けて上回る水準で推移している。21日発表の6月のユーロ圏のPMIは総合指数が前月から低下しており、米景気が他国・地域よりも底堅い様子を映した。

 

米PMIの内訳をみると、サービス業の指数は55.1と0.3ポイント上昇し、2年2カ月ぶりの高水準だった。53.7への低下を見込んでいた市場予想を上回った。個人消費がなお堅調で、サービス業の新規受注が拡大している。

 

S&Pグローバルのチーフ・ビジネス・エコノミストのクリス・ウィリアムソン氏は「米経済の好転は広範囲に及び、PMIは年率2.5%弱の経済成長とほぼ一致する水準で推移している」と指摘した。