日銀、保有国債の減額決定 7月会合で具体策表明へ | 元世界銀行エコノミスト 中丸友一郎 「Warm Heart & Cool Head」ランダム日誌

元世界銀行エコノミスト 中丸友一郎 「Warm Heart & Cool Head」ランダム日誌

「経済崩落7つのリスク」、
「マネー資本主義を制御せよ!」、
「緩和バブルがヤバい」、
「日本復活のシナリオ」等の著者による世界経済と国際金融市場のReviewとOutlook

「国家の盛衰を決めるのは、政治経済体制が収奪的か包括的かの差にある」(アシモグルら)

掲題の今日お昼の日経記事。

ご参考まで。

 

なお、通貨安とインフレ加速の中で、

抜本的な解決策を講じず、

(金融関係者からのヒアリング実施等で)責任回避に走り、

問題先送りを決め込む、

誠に遺憾な植田日銀と言わざる得まい。

 

やはり物価と通貨の番人ではなく、

政府の番犬に過ぎないとの厳しい批判を免れまい。

 

なお、植田総裁記者会見は、

東証引け後の午後3時半から。

 

暑さと夏バテで居眠りしないように(苦笑)!?

 

k240614a.pdf (boj.or.jp)

mpr240614a.pdf (boj.or.jp)

 

 

日銀は14日開いた金融政策決定会合で、長期国債買い入れ減額方針を決めた。7月下旬に開く次回会合で今後1〜2年間の具体的な減額ペースを決める。事実上、今夏以降に保有国債を減額することになる。追加利上げは見送り、政策金利である無担保コール翌日物金利の誘導目標を0〜0.1%程度に据え置いた。

植田和男総裁は14日午後に記者会見し、決定内容を説明する。

 

 

 

 

以下はその後の日経ウェブ更新部分。

 

日銀は14日開いた金融政策決定会合で、長期国債の買い入れを減額する方針を決めた。7月下旬の次回会合で今後1〜2年程度の具体的な減額計画を決定する。事実上、今夏以降に保有国債を減額することになる。政策金利である無担保コール翌日物金利の誘導目標は0〜0.1%程度に据え置いた。

 

植田和男総裁が14日午後に記者会見し、決定内容を説明する。

 

7月会合まではこれまでと同程度の月6兆円規模で国債を買い続ける。声明文は「その後について、金融市場で長期金利がより自由な形で形成されるよう、買い入れを減額していく方針を決定した」と記した。9人の政策委員のうち中村豊明委員が反対した。

 

日銀が保有する国債の残高は13年3月の94兆円から、23年末に6倍の581兆円まで増えた。発行残高に占める保有割合(国庫短期証券を除く時価ベース)は日銀が54%と過半を占める。米連邦準備理事会(FRB)は2割弱で、米欧の中銀より突出して高い。

 

植田総裁はこれまでも買い入れ額を減らす意向を発信してきたが、減額の開始時期やペースは示してこなかった。市場からは予見性を求める声が強まっていた。