円が一時160円台に下落、流動性低下と日米金利差で円売り加速 | 元世界銀行エコノミスト 中丸友一郎 「Warm Heart & Cool Head」ランダム日誌

元世界銀行エコノミスト 中丸友一郎 「Warm Heart & Cool Head」ランダム日誌

「経済崩落7つのリスク」、
「マネー資本主義を制御せよ!」、
「緩和バブルがヤバい」、
「日本復活のシナリオ」等の著者による世界経済と国際金融市場のReviewとOutlook

「国家の盛衰を決めるのは、政治経済体制が収奪的か包括的かの差にある」(アシモグルら)

掲題の今日お昼ごろのブルーンバーグ記事。
ご参考まで。
 
 
テソ由美
 

更新日時 

 

      外国為替市場で円相場は29日、対ドルで一時160円台に下落し、34年ぶりの安値圏を更新した。市場では日本の通貨当局による円買い介入への警戒感が高まっている。

 

  円は対ドルで一時約1%以上下落し160円17銭をつけた。日本が休場で流動性が低下。値動きの幅が大きくなりやすい上、日本銀行が先週末の金融政策決定会合で金融政策の現状維持を決定し、日米金利差に着目した円売り・ドル買いが続いている。 

 

  インフレ低下に大きな進展がない米国では米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ観測が後退。ドル買いに拍車がかかる中、5月1日の米連邦公開市場委員会(FOMC)に加え、政府・日銀による円買い介入の有無に市場の注目が集まっている。

Won Banknotes As The Currency Sinks Against Dollar

A U.S. 100 dollar banknote and Japanese yen banknotes arranged in Seoul, South Korea, on Friday, April 19, 2024. The South Korean won slumps after Federal Reserve officials’ hawkish remarks spurred a rally in the dollar overnight.

Photographer: SeongJoon Cho/Bloomberg

 

 

  クレディ・アグリコルCIBシニア外為ストラテジスト、デービッド・フォレスター氏(シンガポール在勤)は、市場は引き続き財務省の介入の本気度を試しているが、「財務省も今週のFOMCを前に、準備金を無駄遣いしたくないだろう」との見方を示した。

(第2段落以降に値動きと市場コメントを追加します)